Fedora Legacy

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Fedora Legacy(フィドーラ レガシー)は、Linuxディストリビューションの一つ、Red Hat Linuxの後継となった Fedora Project の派生プロジェクト。2007年に解散している。既に公式サポートが終了したRed Hat Linuxと、版ごとに順次公式サポートを終了するFedora Coreに向けて、セキュリティ問題を解決する更新パッケージのみを提供するプロジェクトである。

2003年11月以降、Red Hat LinuxとFedora Coreの公式サポート終了後、どのようなサポートを提供すべきかについての議論が行なわれた。2003年12月31日頃より、Fedora Legacy Projectのホームページが開設された。パッケージの配付はFedora Projectの前身の一つである Fedora Extras(旧称:Fedora Linux)のサーバ・ミラーを使っている。

パッケージの更新ツールは、従来のup2dateではなくFedora Coreから導入されたyumを用いるため、Red Hat Linuxを自動更新したい場合はyumパッケージをインストールして設定する必要がある。

Red Hat Linux 7.2
利用者が少ないため、パッケージの提供を2004年7月に終了した。開始前には希望者の要望を待ち、議論も行なわれたりした。
Red Hat Linux 7.3
米Red Hat社によるサポートが終了する2004年2月から更新パッケージの提供を開始。2006年12月31日をもって終了。
Red Hat Linux 8.0
利用者が少ないため、更新パッケージの提供を2004年7月に終了した。
Red Hat Linux 9
Red Hat社によるサポートが終了する2004年5月から更新パッケージの提供を開始。2006年12月31日をもって終了。
Fedora Core 1
Fedora Core 3のリリースにあわせて、サポートがFedora Legacy Projectに移管されたが、2006年8月8日をもって終了。
Fedora Core 2
Fedora Core 4のリリースにさきがけ、サポートがFedora Legacy Projectに移管されたが、2006年8月8日をもって終了。
Fedora Core 3
Fedora Core 5のリリースにさきがけ、サポートがFedora Legacy Projectに移管された。終了済み。
Fedora Core 4
Fedora Core 6のリリースにさきがけ、サポートがFedora Legacy Projectに移管された。終了済み。

Fedora Legacy project は現時点ではx86_64アーキテクチャをサポートしていない事に注意されたい。

Fedora Legacy projectではRed Hat LinuxをRed Hat社の公式サポートが終了した時点より最低1年6か月、Fedora CoreについてはFedora Projectの公式サポート終了後の少なくとも2つのバージョンに対してサポートを提供すると表明している。しかし、サポート体制の問題もあり、利用者が少ない場合は Red Hat Linux 7.2 や Red Hat Linux 8.0 のように早期に打ち切られたこともある。また Red Hat Linux 7.3/9や Fedora Core 1 のように当初の予定よりもサポート期間が延長された事もある。

プロジェクト解散[編集]

更に、2006年12月30日、[http://fedoranews.org/cms/node/2320 プロジェクトの終了が発表された。また、2007年2月9日、実際にプロジェクトは終了した。

外部リンク[編集]

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