Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/アイヌ料理 20130611

アイヌ料理 - ノート[編集]

選考終了日時:2013年6月25日 (火) 10:10 (UTC)

  • (自動推薦)2013年5月度の月間強化記事賞受賞記事。--84story64会話2013年6月11日 (火) 10:10 (UTC)[返信]
  • 反対 これが自薦ならば賛成票のない状況では関わりを避けたい気持ちが先にくるものですが。独立した節が設けられている煙草について、これを食文化として扱うというのは、少なくとも日本では一般性があるとは言えないでしょう。また、狩猟、農耕についての記述も食文化からは明らかに外れた部分が相当見られる。新記事・強化記事の選出は厳密に行うものではないとしても、どこまで目を通した上での選出なのかという疑問で、修正依頼を出したいところでもあります。--GDSTCB会話2013年6月15日 (土) 21:22 (UTC)[返信]
  • 賛成 狩猟・農耕の記述が食文化から外れているとのご指摘ですが、食文化に食料の調達方法は一定程度関係するものと思いますし、アイヌ料理のように他からの交易・取引によって調達する食品の寄与が少ない場合は特にそうだと思います。したがってアイヌ料理の記事で食材調達方法に触れているのは記事の構成として問題ないと思いますし、むしろ充実していると評価すべき点であると考えます。タバコについては料理とは言えないかもしれませんが、酒と同様の嗜好品であるのは間違いないのでそれほど違和感はありません。タバコについては検討の余地があるかもしれませんが、食材の調達については修正依頼などで除去することには反対します。現状の内容で良質な記事とすることに問題は無いと私は考えます。--Tam0031会話2013年6月16日 (日) 15:58 (UTC)[返信]
  • コメント タバコ=嗜好品は市販の辞書でも「飲食物」として扱われているようです[1]。許容範囲内でしょう。狩猟・採集についても食材の調達と扱いの範疇に収まっていると思いますし、主記事となるアイヌ文化でも「生業」の関連記事として無理なく関連付けられているようなので記事間の構成上の問題もないと思います。シカの扱いやクジラに関する伝承などところどころに自然なユーモアがあり面白く読みました。参照、画像も豊富であり質の高い記事になっていると思います。しかし以下の点は気になりました。
    1. 「調理法」のセクションに「蒸し物や揚げ物は存在しなかった」とあるのですが、後ろの「ウバユリ澱粉」では「灰の中で蒸し焼きにしてくずきり状に・・・」とあり、「ポッチェイモ」には「食べる際は丸めて脂で揚げ」とあります。矛盾していませんか。
    2. 農耕の基本をしらず明治中期に役人から渡されたタネ類を駄目にしてしまったエピソード、北海道方言に触れているところなど、段落末に出典がついておらず、出典に基づいているのかいないのかわからない部分が結構あります。前後の出典の中にあるのかもしれませんが、そうであればもう少し細かく脚注をつける必要があると思います。
    3. 文体としては体言止めの使用が少し多いように思いました。論説調になってしまうので控えて頂きたいです。
    4. 「概説」は短いのでできれば工夫して導入部にまとめたほうがいいのではないかと思います。
  • 良質な記事の基準としては2の修正は必要事項なのではないかと考えます。--頭痛会話2013年6月16日 (日) 23:15 (UTC)[返信]
  • コメント 2009年の初夏以降、ID並びにアカウント利用者として加筆を繰り返してきたものとして説明させていただきます。

まず狩猟漁労農耕に関する記述ですが、私が加筆を始める以前の記事は、以下の状況でした。 [2] 個々の料理が説明されるどころか、狩猟漁労に関する簡単な説明が記されているのみだった故、最初にそれらの詳細も加筆した上で改めて料理名を解説させていただきました。アイヌの動植物に対する伝統信仰には興味深い面が多々あるため、付け加えることで食文化に対する理解が一層深まると考慮してのことです。また煙草に関する記述ですが、参考文献『アイヌ民俗誌』『歴史と民俗 アイヌ』のいずれでも茶に関する記述と並行して煙草が説明されており、アイヌの煙草文化(たとえば、妖怪も煙草を好むことなど)にも興味深い点が多いため、「嗜好品」として記述させていただきました。もしこれを除去するとなれば日本の喫煙に移行するのか、それとも「アイヌの喫煙」なる記事を分割して立項すべきかという問題が発生します。私自身は除去に反対です。

さて、頭痛さんが抱かれている疑問について回答させていただきます。

    1. 「蒸し物や揚げ物は存在しなかった」。この一文は私以外の方が書き込んだもので、私が読んだ参考文献ではそれに該当する記述を発見できませんでしたが、除去するのも難でしたのでそのままにしておりました。しかしアイヌ語で「焼く」は「マッ」、「炊く、煮る」は「シュケ」ですが、「蒸気を当てて加熱する=蒸す」に該当する単語はありません。伝統的な調理具にも蒸篭に該当するものが無く、かえって和人が持ち込んだ蒸篭が珍しがられたくらいです。そもそも「蒸す」という言葉から連想される調理法は蒸気を当てて加熱するものであり、「灰の中で蒸し焼き」は「焼く」に該当するのではないのでしょうか。
    2. 「ジャガイモの澱粉団子を揚げる」との記述ですが、北海道阿寒湖沿岸のアイヌ料理店や、1994年、東京の早稲田に開店したアイヌ料理店レラ・チセでは、「脂を引いたフライパンで焼いたジャガイモ団子」がメニューに載っておりました。本稿を記すに当たり参考文献とした『アイヌの食事』は、明治後期に北海道日高国で生まれたアイヌ女性2人への聞き取りを元に構成された書物です。このp128にはジャガイモ団子の食べ方として「脂で揚げて食べる。時にはサッカリンズルチンを入れて甘味をつけ、油でゆっくり焼く。砂糖醤油をつけるか、海苔を巻いて食べる。」と、近代の和人文化の影響を相当受けたものが記されております。もしかすれば最初に「蒸し物や揚げ物は存在しなかった」と書いた方は、和人文化の影響を受ける以前のことを説明したのかもしれません。
    3. 「種芋を腐らせた話の出典」。このエピソードは、もう20年以上も前に高校の図書準備室で読んだ『ジャガイモの話』なる本に記されていました、水色の表紙にジャガイモの全体(芋・茎・葉・花)がパステルカラーで描かれ、出版元は北海道新聞社だったと記憶しております。更科源蔵さんの著作物にも「種芋を埋めて腐らせた話」と、同様の逸話に言及した物がありました。しかし現在、その書物を発見できずにおります。出典が確認できるまで、該当箇所はコメントアウトさせていただきます。
    4. 「北海道弁」。「アイヌ葱」や「アイヌ山葵」のことかと存じます。すぐに出典をつけます。しかし北海道でもそれほど知られていない「アイヌ山葵」はともかく、道民ならば知らぬものがない「アイヌネギ」の語は盲点でした。

取り急ぎ訂正させていただきます。--タクナワン会話2013年6月17日 (月) 14:05 (UTC)[返信]

早速のご対応ありがとうございます。「蒸す」については了解いたしました。「揚げる」のほうはやはり前後で矛盾してしまうので、確認できるのであれば「和人文化の影響を受ける以前は」のような追記がいるのではないかと思います。
出典に関しては他にも「それだけ塘路湖のペカンペが多くの人を養ったのだろう。」(山菜・果実採集)「それだけ農耕に重点を見出し、丹念に耕作をしていたのだろう。」「直訳すれば「真の穀物」。その重要さが伺える。」(農耕)といった分析や判断を行っている文章の後に出典がないのがちょっと気になります。「調理法」や、酒造りの担い手は女性であったといったあたりも結構重要なところだと思うので可能であれば出典をつけてほしいです。
あと細かいことですが、外部リンクを本文にそのまま挿入されている部分がありますが、出典として用いるのであれば脚注として出典の形式を整えたほうがよいと思います。--頭痛会話2013年6月18日 (火) 05:45 (UTC)[返信]
  • コメント分析、推量的な語尾は、出典をつけられる文体に改めました。揚げ物に関する記述や種芋を腐らせた話の出典が別の文献ながら発見できましたので、記事に復活させます。--タクナワン会話2013年6月19日 (水) 15:21 (UTC)[返信]
  • 賛成  そういえば日本の中の話なのにアイヌ料理は全く知りませんでした。この記事を読んでよくわかります。寒い北海道で電気もガスもないのでは料理や食料の確保は大変だったでしょう。その苦労まで伝わってくる記事です。--朝姫会話2013年6月23日 (日) 04:22 (UTC)[返信]

選考終了時点で賛成3票、反対1票のため、通過となります。--Tam0031会話2013年6月25日 (火) 13:49 (UTC)[返信]