smart (自動車)
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スマート(Smart )は、ドイツ・ベーブリンゲンを本部とし、主に小型車を製造・販売する自動車メーカー・自動車ブランドである。ダイムラーAGの完全子会社。製造拠点はフランス・モゼル県にある。
2006年、日本での年間販売台数は1,984台(日本自動車販売協会連合会)。
スマートは2人乗りのマイクロカーを生産・販売することを発案したスイスの時計会社・スウォッチが、ダイムラー・ベンツ(当時)をパートナーとして開始された自動車事業である。
スウォッチは当初、小型車を得意とするフォルクスワーゲンとの提携を企図したが実現せず、結果として自動車事業の経験がないスウォッチと、小型車市販の実績がないダイムラー・ベンツ、という組み合わせでの企画となった。
1994年、二社合弁によりMCC(Micro Car Corporation )が設立され、フランス・モゼル県には製造工場が建設された。1998年、オリジナルモデルである「シティクーペ」(後の「フォーツー」)が発売されたが、走行中に転倒してしまう問題が発生し、設計を根本的に改善するために多額の費用が掛かった。この際ダイムラー・ベンツの出資比率が、設立時の51%から81%にまで引き上げられている。[1]。以降スマート事業は一度も利益を生んでおらず、創始者であったスウォッチは完全に撤退した。2006年夏までの損失の累計は36億ドルに達すると報告されており[2]、ダイムラー・AG自体も事業から撤退するのではとの憶測が絶えない[3]。
2007年春には「フォーツー」がモデルチェンジし、第2世代へと移行した。
近年消費者においてガソリン価格の高騰と地球環境への配慮から低燃費志向が高まり、小型車の需要が見込まれている現状にある。2007年度、ようやくスマート部門黒字転換。2008年度も黒字とのこと。もちろん、今後の経済状況による。[4]
安全基準は他のメルセデスの機種と同水準のものが適用され、小型車でありながら大型車と同様の衝突安全性を誇る。
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[編集] 歴史
- 1994年: ダイムラー・ベンツ51%、スウォッチ49%の出資比率で、MCC設立[5]
- 1995年 - コンセプトモデル、「スウォッチカー」が発表される。
- 1997年 - 「スマートシティークーペ」が欧州で発売。
- 1998年 - ダイムラー・ベンツ、合併によりダイムラー・クライスラーとなる。
- 1998年 - スマート・ジャパンが、日本での販売を開始。
- 2000年 - MCCからスウォッチが完全撤退し、ダイムラー・クライスラーの100%子会社となる。
- 2000年 - ダイムラー・クライスラー日本が、日本での正規販売を開始。[6]
- 2002年9月 - 会社名を、「MCC」から「smart」に変更
- 2004年 - 三菱自動車とのパートナーシップによる「スマートフォーフォー」を発売(2006年に製造中止)。
- 2007年4月 - 第2世代スマートの販売が欧州で開始される。
- 2007年10月24日 - 第2世代スマート日本発売。
- 2007年11月1日 - ダイムラー・クライスラー日本が、メルセデス・ベンツ日本となる。
[編集] 車種一覧
[編集] 日本で販売されたモデル
- ※ブラバス仕様車、クロスブレードを除く限定販売車・特別仕様車はこの中に含まないものとする。
- ※欧州等、日本国外におけるモデルの仕様や変遷については、他言語リンク先を参照のこと。
[編集] スマートクーペ
ボディサイズは、全長2560mm・全幅1515mm・全高1550mm。乗車定員2名。車重は750kgで、599cc/55psの直列3気筒エンジンを搭載。変速機は、6速シーケンシャルシフトのセミオートマチックトランスミッション。
- 1998モデル
- 2000モデル
- 12月に、正規販売が開始される。左ハンドルのみ。
- 2001年10月24日発売モデル
- 英国仕様の右ハンドル車をベースに日本向けに右ハンドル仕様も発売。
- 2002年8月27日発売モデル
- ライト形状が涙目仕様に変更。ボディもカラーが3色増え、内装などにもマイナーチェンジがはかられた。出力も55PSから61PSへ。燃料タンクも22Lから33Lに変更された。
- 2003年8月25日発売モデル
- 2004年5月24日発売モデル
- 2007年10月24日発売モデル
- 「第2世代」と呼称される、フルモデルチェンジされた新型。欧州では2007年4月に発売された。ボディサイズは、全長2720mm・全幅1560mm・全高1540mm。衝突安全基準強化のため全長180mm・全幅45mmそれぞれ大型化し、車重も40kg増加した。エンジンは三菱製の3B21・直列3気筒DOHC12バルブ・999cc/71psに変更されてパワーアップし、変速機は5速のマニュアルモード付オートマチックトランスミッションを搭載する。第1世代の大きな特徴でもあった円形をモチーフとしたインテリアデザインは直線を主体としたものに変更されたが、エクステリアデザインは一目でsmartとわかるものとなっている。ユーザーへの引渡しは2008年1月を予定している。
- 標準型で天井がスモークガラスで、内側に幕を引いて直射日光を遮る方式であり、転倒時の安全性や車上荒らしからの防犯性を備えながら実質的にカブリオと同様の開放感が味わえるようになっている。
- 抜群の安全性とブランド・イメージに支えられ、廉価な価格帯でありながら、高所得層のセカンドカーや単身者、ディンクスのファーストカーとしての需要がある。
[編集] スマートk
- 2001年10月24日発売モデル
- 2002年8月27日発売モデル
- クーペ同様ライト形状、内装、燃料タンク容量のマイナーチェンジが行われた。エンジンパワーに変更は無し。
- 2003年8月25日発売モデル
- クーペ同様にヒルスタートアシスト機能が搭載され、ロゴマークも変更。ESPとBASが標準装備された。エンジンパワーに変更は無し。
- 2004年5月24日発売モデル
- クーペ同様にクラス名称変更。フロントのタイヤサイズが変更され、安定性が高まった。EPS(電動パワーステアリング)がオプションで選択できるようになったが、タコメーター、時計もオプションのまま。
クーペのエンジンが598ccから698ccに変更され軽自動車規格に合致しなくなるため2004年11月をもって生産終了した。
[編集] スマートカブリオ
- 2001年5月29日発売モデル
- スマートカブリオとして販売。TRITOPという電動オープントップを設けた。他のモデルより補強が施されている。
- 2002年9月30日発売モデル
- 2003年8月25日発売モデル
- ヒルスタートアシスト機能とESP(Electric Stabilizing Program)を搭載し、エンジン排気量を598ccから698ccに拡大した。
- 2004年5月24日発売モデル
- 名称を現名称に変更。EPSを搭載し、エンジン回転数計と時計を装備した。
[編集] ロードスター
- 2003年9月24日発売モデル
- スポーツタイプの車種。エンジンは同時期フォーツーと同じ直列3気筒698ccターボだが最高出力は60kW(82PS)へ強化されている。ルーフは電動ソフトトップが標準となっている。
[編集] ロードスタークーペ
- 2003年9月24日発売モデル
- ロードスターのリアトランク部分がグラスドームとなったモデル。これによりロードスターと比べ荷室容量は大きく改善している。またグラスドームは車内と繋がっており、車内から上着やカバンを置くことが出来るなど利便性が向上している。グラスドームの分若干の車重が増加している。ルーフはロードスターとは違い左右2分割式のディタッチャブルハードトップである。
[編集] ブラバス
- 2003年8月25日発売モデル
- 「スマートクーペブラバス」と「スマートカブリオブラバス」を追加発売。専用の内外装を施し、チューンアップされたエンジンを搭載、サイズアップされたタイヤとホイールを装着。また装備面での充実を図った。
- 2004年6月24日発売モデル
- 「スマートフォーツークーペブラバス」、「スマートフォーツーカブリオブラバス」、「スマートロードスターブラバス」、「スマートロードスタークーペブラバス」の4モデルを計180台の限定発売という形で導入。全モデルともチューンアップされたエンジンを搭載し、専用の内外装が与えられ、サイズアップしたタイヤ・ホイールを装着。フォーツーブラバス系には車速感知機能付きのドアロックとフロントワイパーを装備、ロードスターブラバス系にはスポーツサスペンションが装着された。
- 2008年7月23日発売モデル
- 「スマートフォーツークーペブラバスエクスクルーシブ」を140台の限定販売という形で導入。2007年にモデルチェンジした2代目フォーツークーペをベースに、ターボの装着やクラッチ容量の拡大、足回りへのチューニングを施すなどして走行性能を高めている。外装、内装とも専用デザインとなる。
[編集] クロスブレード
- 2002年5月16日発売モデル
- ルーフ、フロントウィンドウ、ドア(代わりにサイドバーを装着)を持たないフルオープンモデル。25台を抽選により限定発売。専用の内外装・装備とチューンアップされたエンジン、専用のタイヤとホイールを装着。
- 2003年1月10日発売モデル
- 新たに34台の限定発売(こちらは抽選なし)を行った。フロントの「smart」ステッカーが「C>」の3Dタイプのマークに、リアは三角マークのないステッカーに、それぞれ変更された。
[編集] フォーフォー
日本の小型乗用車・三菱・コルトとは、プラットフォームを共用する姉妹車である。製造も、オランダ・ボルンにある三菱工場(NedCar)にて同時に行われていた。2006年製造中止。
すべての車種で、マニュアルモード付の6段ATを装備している。この変速機はメルセデス・ベンツウニモグで用いられた技術を応用したもので、3段の主変速機と2段の副変速機を組み合わせ、3×2=6段としている。これにより、小さなエンジン出力を有効に使うための多段化と、変速機のコンパクト化を両立しているが、電子制御によりドライバーは一般的なATと同様の感覚で操作できるようになっていた。
- 2004年9月26日発売モデル
- 5ドアハッチバックモデル。「フォーフォー1.3」と「フォーフォー1.5」の2グレード。
- 2005年2月28日発売モデル
- ラインナップに「フォーフォー1.3パッション」を加えた。フォーフォー1.3をベースに、コンフォートパッケージ以外の内外装の装備をフォーフォー1.5と同等としたモデル。
[編集] アメリカへの進出
これまで実現していなかったアメリカでの販売であったが、2008年1月に開始された。販売されるフォーツーは同国における衝突安全基準を満たすために全長が約15cm延長されており、販売価格は11,590ドル(約135万円)- である[1]。
[編集] 名称の由来
「smart」の名称は、創業時のパートナーであったスウォッチ(Swatch )の「S」と、メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz )の「M」に、「芸術」(art )を組み合わせ、英語の「smart(洗練された、気のきいた、賢い、鋭い、活発な、等の意味を持つ)」に掛けたものである。
[編集] 参考
- ^ Smart's Fortwo aiming for big U.S. sales 『MSNBC』 2007年11月21日

