シュポングル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Shpongleから転送)

シュポングル(Shpongle)は、イギリス電子音楽ワールドミュージックを基調としたサイケデリックバンドである。所属レーベルはTwisted Records。メンバーは、サイモン・ポスフォードラジャ・ラム

メンバーは、サイケデリックトランス民族音楽アンビエントを組み合わせたジャンルである、サイビエントの先駆者の2人であり、シュポングルも、サイビエントの代表的アーティストとして紹介されることが多い。

「シュポングル」という言葉は造語であり、表しようのないモノを表すと言う意味がある。彼らの音楽を聴いた人が受けたそれぞれの意味を意味するのだという[1]

サイモンはシンセサイザー、スタジオワーク、ライブ演奏に努め、ラジャはフルートと音楽のコンセプトを担当している。ラジャサイモンのミューズであるといい、ラジャが語る物語が音楽に翻訳され、シュポングルの音楽が出来上がるという[2]

シュポングルの音楽は根底にサイケデリックな体験からの影響を含んでおり、随所にサイケデリックな質感の音やトリップ感を誘発する展開が散りばめられている。また、意識拡張や変性意識状態幻覚に関連する音声サンプルを頻繁に使用しており、たとえば、トラック「A New Way to Say 'Hooray'」には、DMTの効能を説明するテレンス・マッケナの音声サンプルが含まれている。

1996年から本格的活動を始め、2005年にいったん活動を終了したものの、2009年に4枚目のアルバムとなる「Ineffable Mysteries From Shpongleland」を発売し、実質的に活動を再開している。

作品[編集]

スタジオアルバム[編集]

  1. "Are You Shpongled?" (1998年)
  2. "Tales of the Inexpressible" (2001年)
  3. "Nothing Lasts... But Nothing Is Lost" (2005年)
  4. "Ineffable Mysteries from Shpongleland" (2009年)
  5. "Museum of Consciousness" (2013年)
  6. "Codex VI" (2017年)

シングル[編集]

  1. "Divine Moments of Truth" (2000年)
  2. "The Crystal Skulls EP" (2001年)
  3. "Dorset Perception / Beija Flor" (2004年)

リミックス[編集]

  1. "Divine Moments of Truth" (2000年)
  2. "Shpongle Remixed" (2003年)

その他[編集]

  1. "Saudade Pt. II" (2001年)
  2. "The Seventh Revelation" (2002年)
  3. "Antarctica (and Alan Parsons)" (2003年)
  4. "Return To Tunguska (Featuring - David Gilmour)" (2004年)

脚注[編集]

  1. ^ Shpongle | クラベリア”. clubberia.com. 2020年3月9日閲覧。
  2. ^ Oltman, Samantha. “Meet Shpongle’s Zany Ringleaders” (英語). Mother Jones. 2020年3月9日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]