PS/2コネクタ
PS/2コネクタ 緑がマウス、紫がキーボード用。 | |||
種別 | キーボード(PS/2キーボード)とマウス(PS/2マウス)の接続。 | ||
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製品史 | |||
開発者 | IBM | ||
開発年 | 1987年 | ||
前モデル | DINコネクタ(PC/AT)D-subminiature | ||
後継モデル | ユニバーサル・シリアル・バス (1996年1月) | ||
仕様 | |||
ホットプラグ | 未対応 | ||
ケーブル | ツイストペア多心シールドケーブル | ||
ピン数 | 6 | ||
コネクタ | Mini-DINコネクタ | ||
電気仕様 | |||
電気的特性 | TTLレベル | ||
許容電圧 | 5 V | ||
許容電流 | 275 mA | ||
データ仕様 | |||
データ信号 | シリアル通信クロック16 kHzストップビット1スタートビット1パリティビット奇数 | ||
許容デバイス | 入力装置 | ||
プロトコル | 3線式シリアル通信 | ||
ピン配列 | |||
ピン | 信号名 | 説明 | |
ピン1 | +DATA | データ信号(正極性) | |
ピン2 | Not connected | 未接続 | |
ピン3 | GND | 接地 | |
ピン4 | Vcc | 電源 +5V | |
ピン5 | +CLK | クロック(正極性) | |
ピン6 | Not connected | 未接続 | |
ケース | Case sealed | シールド接地 | |
PS/2コネクタ(ピーエスツーコネクタ)- パーソナルコンピュータで使われる入出力ポートの接続コネクタである。名称はIBM PS/2で採用されたことに由来する。
概要
物理形状はミニDIN6Pコネクタ、通信方式はシリアル通信が採用されており、以後のPC/AT互換機の多くではマザーボードに搭載された。通常はキーボード(PS/2キーボード)とマウス(PS/2マウス)の接続に使用される。過去にはバーコードリーダや磁気カードリーダなどの入力デバイス、ごく稀にはポータブルHDD、キーボード切り替え装置などの駆動用電力を取得する目的でも使用された。
キーボードの信号内容はATマザーで使われた5ピンの(ミニでない大型の)DINコネクタと同等であり、PS/2コネクタとの変換コネクタが存在する[1]。
ノートPCなどではマウスとキーボードがひとつのPS/2コネクタに統合されていることがある。そのままではマウスかキーボードの片方しか接続できないが、PS/2スプリッターで分岐することにより両方を同時に利用できるようになる。
レガシーデバイス
1990年代後半以降はUSBやBluetoothに置き換わりつつあり、PS/2コネクタを廃止したマザーボードが増えており、レガシーデバイスの1つとされる事もある。
PS/2との両対応を謳ったUSBキーボードやUSBマウスは一般にPS/2コネクタに接続するための変換アダプタが付属するが、アダプタは物理的な接続のみをサポートし、プロトコルの変換を行うわけではなく、PS/2コネクタがUSBとも、USBのHIDデバイスとも互換性があるわけではない。接続されたバスの状態から、キーボードや、マウスのコントローラが接続先を認識し、実際の振る舞いを決めている。以上のような状況から、アダプタは固有の商品に対するオプションや、添付品など、その接続の対象は限定され、汎用のものではないことには注意が必要である。明示が無くとも、使用できるケースもあるものの明示された組み合わせ以外での使用は「保証外」である。また、PS/2専用の古いホストではタイミングや初期状態等の仕様の違いにより、動作しないケースもまれに存在する。
逆にPS/2接続のキーボード・マウスをUSB接続に変換するアダプタもあるが、こちらはアダプタ内で信号を変換する回路を搭載する汎用品であるため、逆の変換アダプタと比べて大掛かりなアダプタになっていることがある。
またPCIスロットに増設するタイプでUSBチップを搭載した、USBキーボードやUSBマウスとして認識するためのPS/2インターフェース増設ボードもある。
脚注・出典
- ^ 吉田功、キーボード&マウス・ポートの構造、トランジスタ技術1995年10月号、pp224-239
関連項目
- レガシーデバイス
- Apple Desktop Bus - アップルが策定したマウス/キーボードポート。
- USB