Mediator パターン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Mediator パターン は、ソフトウェアのデザインパターンの一つで、統一されたインタフェース の集合を提供するパターンである。 Mediator パターンは、GoFによって記述された 23 のパターンの一つであり、このパターンは、プログラムの動作する振る舞いを変更できるという点で、振る舞いに関するパターンと考えられている。

通常、プログラムは複数の(時には多数の)クラスからなり、ロジック計算がクラスに配置される。しかし、プログラムでクラスの数が増えるに従い、特に保守リファクタリングをする際、クラス間の通信の問題が複雑になり、プログラムを読んだり保守したりすることが困難になる。さらに、他のクラスに影響を与える可能性があるため、変更も難しくなる。

Mediator パターンを用いると、オブジェクト間の通信は mediator によってカプセル化され、オブジェクト同士で直接通信せず、mediator を介して行うようになる。これにより通信するオブジェクト同士の依存関係を削減し、結合の度合いを下げることができる。

登場するクラス[編集]

Mediator (仲裁人、調停者)
Colleague (同僚) オブジェクト間のコミュニケーションのインタフェースを定義する。
ConcreteMediator
Mediator インターフェイスを実装し、Colleague オブジェクト間の通信を調整する。全ての Colleague の存在と、通信の目的について知っている。
ConcreteColleague
Mediator を介して他の Colleagues と通信する。


関連項目[編集]

外部リンク[編集]