IEEE 802.15

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。124.38.94.242 (会話) による 2020年11月19日 (木) 16:37個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (2020年現状追記)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

IEEE 802.15は、IEEEにより規定された無線PAN(WPAN)関連規格の一つ。また、その仕様標準化のためにIEEE 802委員会に設置された規格策定グループ(ワーキング・グループ)。

1999年3月にIEEE 802.11ワーキング・グループから独立して設置された。当初、無線PANはIEEE 802.11と共通の媒体アクセス制御 (MAC)方式を使用する方針だったが、後発のBluetoothの方が結果的に先に製品化されたために2000年1月にその仕様を流用する方針に転換し、2002年3月にBluetooth1.1をIEEE 802.15.1として正式に採択している。

枝番規格一覧

2020年現在審議済みのものを以下に示す。

名称 英名 概要
IEEE 802.15.1 Bluetooth Bluetooth バージョン1.1 (2002年)、バージョン1.2 (2005年)と同等。以降は維持管理されていない。
IEEE 802.15.2 Coexistence Bluetoothと同じ周波数帯を使用するIEEE 802.11bとの互換性を保つための仕様策定 (2003年)
IEEE 802.15.3 High Rate WPAN 高速無線PAN
  • 15.3a: UWB、頓挫のため撤回 (2006年)
  • 15.3b: MACの拡張改訂 (2006年)
  • 15.3c: ミリ波 (2009年)
  • 15.3d: 300GHz帯 (2017年)
  • 15.3e: 60GHz帯、最大13.1Gbps (2017年)
  • 15.3f: ミリ波物理層の拡張改訂 (2017年)
IEEE 802.15.4 Low Rate WPAN 低速無線PAN、ZigBeeなどの基盤仕様
15.4x が策定済み (2019年)
IEEE 802.15.5 Mesh Networking メッシュネットワーク
IEEE 802.15.6 WBAN ボディエリアネットワーク
IEEE 802.15.7 Visible Light Communication 可視光通信
IEEE 802.15.8 Peer Aware Communications P2P通信
IEEE 802.15.9 Key Management Protocol 鍵交換
IEEE 802.15.10 Layer 2 Routing レイヤ2ルーティング

外部リンク