Amazia

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株式会社Amazia
Amazia,inc.
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社
市場情報
東証グロース 4424
2018年12月20日上場
本社所在地 日本の旗 日本
150-0036
東京都渋谷区南平台町2番17号
A-PLACE渋谷南平台
設立 2009年10月1日
業種 情報・通信業
法人番号 4011001062405
事業内容 フリーミアム型マンガアプリ「マンガBANG!」の企画・運営
代表者 代表取締役社長 佐久間亮輔
資本金 3億6600万4000円[1]
発行済株式総数
  • 675万4600株
(2022年9月30日現在)[1]
売上高
  • 単独: 46億5042万7千円
(2023年9月期)[1]
営業利益
  • 単独: 1038万円
(2023年9月期)[1]
経常利益
  • 単独: 1500万9千円
(2023年9月期)[1]
純利益
  • 単独: △6092万6千円
(2023年9月期)[1]
純資産
  • 単独: 18億7899万6千円
(2023年9月30日現在)[1]
総資産
  • 単独: 25億7616万7千円
(2023年9月30日現在)[1]
従業員数
  • 単独: 34人
(2023年9月30日現在)[1]
決算期 9月30日
会計監査人 EY新日本有限責任監査法人[1]
主要株主
  • 佐久間亮輔 36.51%
  • 江口元昭 24.34%
  • 株式会社メディアドゥ 2.13%
  • 江口弘尚 1.70%
  • CBS/IICS CLIENTS 1.27%
  • 斉井政憲 1.25%
  • 株式会社マイナビ 1.22%
  • 株式会社SBI証券 1.15
  • (2023年9月30日現在)[1]
主要子会社 株式会社Amazia Link
外部リンク https://amazia.co.jp/
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株式会社Amazia(アメイジア、: Amazia,inc.[2])は東京都渋谷区南平台町に本社のあるIT企業。

スマホ向けに無料で読めるマンガアプリ「マンガBANG!」を運営している。

概略[編集]

2009年10月に設立された株式会社Amaziaは、「世界にチャレンジするインターネットサービスを創る」を経営理念に掲げ、2014年11月に無料のマンガアプリ「マンガBANG!」をスタートした。

2018年12月には、東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)へ上場した。

現在、無料モデルの漫画アプリ「マンガBANG!」は国内最大級のマンガアプリに成長し[3]、Amaziaは、そのマンガの一部を課金したり、そのサイトの広告収入で稼ぐビジネスを展開している。また、「マンガ BANG!」より誕生したオリジナルマンガレーベル「マンガ BANG! コミックス」では、マンガ BANG!で人気の恋愛、アングラ、異世界ファンタジー作品を中心としたオリジナルマンガを配信している。

沿革[編集]

  • 2009年10月 - 東京都渋谷区道玄坂に「株式会社Amazia」の設立(資本金500万円)
  • 2010年7月 - 共同購入クーポンサイト「GroupMall」サービス提供開始
  • 2010年9月 - 株式会社イデアコミュニケーション(シーエー・モバイルの元子会社)を吸収合併
  • 2011年10月 - Amaziaの本社を東京都渋谷区円山町に移転
  • 2014年11月 - フリーミアム型マンガアプリ「マンガBANG!」をサービス提供開始
  • 2015年8月 - 「マンガBANG!」における電子書籍配信作品数強化を図るため、株式会社メディアドゥとの資本業務提携を締結
  • 2015年11月 - フリーミアム型マンガアプリ「マンガBANG!」ストア機能追加
  • 2016年7月 - Amaziaの本社を東京都渋谷区円山町内に移転
  • 2017年5月 - 「マンガBANG!」WEB配信サービス提供開始
  • 2017年12月 - マンガ投稿サービス「マンガEpic!」をサービス提供開始
  • 2018年12月 - Amaziaが東京証券取引所マザーズ(現・グロース市場)に株式上場
  • 2019年1月 - Amaziaの本社を東京都渋谷区南平台町に移転
  • 2020年6月 - 女性向けエンタメアプリ「Palfe(パルフェ)」(現 女性向けマンガアプリ「マンガトート」)をサービス提供開始
  • 2020年10月 - 海外向けアニメ・マンガ関連英語ニュースサイト「Tokyo Anime News」をサービス提供開始
  • 2021年3月 - 海外向けマンガアプリ 「Manga Flip」 をサービス提供開始
  • 2021年4月 - 一二三書房と提携し、オリジナルマンガレーベル 「マンガBANGコミックス」 創刊[4]
  • 2022年3月 - 女性向けマンガ・エンタメ情報アプリ 「Palfe」 を女性向けマンガに特化したアプリ「マンガトート」にリニューアル[5]
  • 2023年2月 - 海外向けマンガアプリ「Manga Flip」に課金モデルを導入し「MANGA BANG!」としてリニューアル
  • 2023年8月 - オリジナル作品を先行配信する 「マンガBANGコミックス Web」 をリリース[6][7]
  • 2023年10月 - WEB配信サービス「マンガBANG!」を「マンガBANGブックス」としてリニューアル[8]
  • 2024年3月 - 子会社株式会社Amazia Linkを設立し、海外向けマンガアプリ「MANGA BANG!」を事業譲渡[9]
  • 2024年3月 - 株式会社WithLinksの新株予約権を行使して子会社化[10]

サービス[編集]

  • マンガBANG!:マンガアプリ
  • マンガBANGブックス:WEBマンガ配信サービス
  • マンガトート:女性向けマンガアプリ
  • マンガBANGコミックス:オリジナルマンガレーベル。紙単行本は一二三書房より発売
  • マンガBANGコミックス Web:オリジナルマンガのWEB先行配信サービス
  • MANGA BANG!:北米向けマンガアプリ

トラブル・不祥事[編集]

「マンガBANG!」における配信トラブル
2018年、Amaziaが運営するウェブサイト「マンガBANG!」にて、配信を了承していないのに無料で作品が配信されているとして漫画家から抗議を受けた[11]。Amaziaは当該作品の配信を停止し、配信を許諾した日本文芸社に事実確認を行った[12]。日本文芸社は誤って配信を許諾したことを認め、漫画家とAmaziaに謝罪した[13]
不手際による作品連載打ち切り
「マンガBANG」で連載していた『勇者の母ですが、魔王軍の幹部になりました。』(原作:野山歩、作画:ツヅル)が、Amazia側の不手際により、打ち切る形で連載を終了することが2023年12月18日に発表された。Amaziaによれば、他出版社から紙単行本を発行するライセンスアウトの提案が来ていたが、この時点で既に自社で紙単行本の第1巻を発売していたことを理由として拒否、さらにツヅルに対し1年以上報告していなかったことを明らかにした[14]
ツヅル側も自身のSNSでこのことを報告、その中で編集部から度重なる不誠実な対応があった事、代表取締役を含む3人が直接謝罪に訪れた2日後に別件で秘匿されていた事実があったこと、話し合いを続けても内容が二転三転したことから、今後Amaziaと仕事を続けることは不可能だと判断したと経緯を明らかにしている[14]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k 株式会社Amazia『第14期(2022年10月1日 - 2023年9月30日)有価証券報告書』(レポート)、2024年3月26日。
  2. ^ 株式会社Amazia 定款 第1章第1条
  3. ^ Service|株式会社Amazia”. 株式会社Amazia. 2023年2月14日閲覧。
  4. ^ マンガアプリ・マンガBANG!が新レーベルを創刊、本日単行本4冊発売”. コミックナタリー. 2023年3月15日閲覧。
  5. ^ 「Palfe」 をリニューアル、「マンガトート」 としてマンガに特化したアプリサービスへ変更”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2023年3月15日閲覧。
  6. ^ 本日、当社オリジナルマンガ 「結婚予定日」 のTVドラマが放映開始!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年8月3日). 2023年11月13日閲覧。
  7. ^ 『結婚予定日』『失格王子の皇宮征服記』『宿無しイケメン拾いました』など「マンガBANGコミックスWeb」をスタート!システムにコミチ+を導入”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年8月3日). 2023年11月13日閲覧。
  8. ^ Web版マンガBANG!が 「マンガBANGブックス」 としてリニューアルオープン!”. PR TIMES (2023年10月24日). 2023年11月13日閲覧。
  9. ^ Amazia、子会社Amazia Linkを3月中旬に設立…海外向けマンガアプリ「MANGA BANG!」の事業を譲渡 SEOメディア運営やSES事業に注力へ | gamebiz”. gamebiz【ゲームビズ】. 2024年3月27日閲覧。
  10. ^ Amazia<4424>、ウェブコミック制作のWithLinksを子会社化 | M&A Online - M&Aをもっと身近に。”. maonline.jp. 2024年3月27日閲覧。
  11. ^ マンガBANG!無料配信中止 運営会社、漫画家から抗議受け”. 西日本スポーツ. 2023年2月14日閲覧。
  12. ^ ウェブサイト「マンガBANG!」配信作品に関する一部報道について”. 株式会社Amazia. 2023年12月18日閲覧。
  13. ^ ウェブサイト「マンガBANG!」での配信停止についてのご説明とお詫び”. 株式会社日本文芸社. 2023年12月18日閲覧。
  14. ^ a b 漫画アプリ「マンガBANG」の連載作が突如終了 原因は運営会社の“不手際” 「覚悟が足りなかった」,ITmedia NEWS,2023年12月18日

外部リンク[編集]