3-ホスホグリセリン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。R.yamashi (会話 | 投稿記録) による 2013年7月26日 (金) 14:20個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

3-ホスホグリセリン酸
IUPAC名(2R)-2-ヒドロキシ-3-ホスホノオキシプロパン酸
別名リングリセリン酸、グリセリン酸リン酸、PGA
分子式C3H7O7P
分子量186.058
CAS登録番号820-11-1

3-ホスホグリセリン酸(3-ホスホグリセリンさん、Glycerate 3-phosphate)は生化学的に重要な、3つの炭素からなる有機化合物の一つで、解糖系カルビン回路代謝中間体となる。3-ホスホグリセリン酸は、6つの炭素からなる不安定な中間体が分割されて生成する。

解糖系

1,3-ビスホスホグリセリン酸 3-ホスホグリセリン酸 2-ホスホグリセリン酸

カルビン回路

カルビン回路では、2分子の3-ホスホグリセリン酸が還元され、グリセルアルデヒド-3-リン酸を生成する。これは、カルビン回路で初めての、3つの炭素からなる化合物である。

アミノ酸合成

3-ホスホグリセリン酸はセリン生合成の前駆体となる。またセリンはホモシステイン回路でシステイングリシンの前駆体となる。