(秘)女子高生 恍惚のアルバイト

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(秘)女子高生 恍惚のアルバイト
監督 若松孝二
脚本 出口出
出演者
撮影 伊東英男
製作会社 若松プロダクション
配給 東映
公開 1972年9月6日
上映時間 45分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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(秘)女子高生 恍惚のアルバイト』(まるひじょしこうこうせいこうこつのあるばいと)は、1972年に公開された日本の映画である。監督は若松孝二成人映画東映ポルノの一作[1]

日本ポルノ界大御所・若松孝二の映画で初めて邦画メジャー会社東映)の配給ルートに乗った作品[1]。若松は1970年末に「あまりに高踏的」と映画界から敬遠されていたが、同年3月にATGの配給で公開された『天使の恍惚』が高い評価を受けた[1]。これを受け、当時東映ポルノを推進していた東映が本作を安く買いたたき、千葉真一主演・高桑信監督『麻薬売春Gメン』と吉田輝雄主演・石井輝男監督の『徳川女刑罰史』(再映)にくっつけ、三本立てで公開した[1]。1972年8月12日に告知された同年9月以降の番組予定に本作は含まれていなかったことから、急遽買い上げたものと見られる[2]

タイトルについては、公開ギリギリまで『恍惚のエレジー』と告知されていたが、変更された[1]。東映としては、かつて大学の映研に多大な影響力を持っていた若松を取り込み、新たな映画人口を狙った[1]。また、若松としても東映系に乗るなら、捲土重来もあながち夢でないと考えたといわれる[1]。若松は本作をきっかけとして、ピンク映画界から向井寛とともに[3]東映に低予算ポルノを供給した[3]

あらすじ[編集]

女子高校生が受験勉強中に教育ママゴンご指定の家庭教師に犯され、写真のモデルにされ、お決まりの売春に引きずり込まれ、性に目覚めた女子高校生は次々友人を誘い込み、トラブルを起こす[1]

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 「NEWS MAKERS 東映ポルノと組んだ若松孝二 『恍惚のエレジー』の中身と本音」『週刊ポスト』1972年9月8日号、小学館、36頁。 
  2. ^ “東映下半期に強作番組用意 海軍特別攻撃隊をSWに公開”. 週刊映画ニュース (全国映画館新聞社): p. 3. (1972年8月12日) 
  3. ^ a b 杉作J太郎植地毅「東映ニューポルノと呼ばれた男たち‼ 文・藤木TDC」『東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム』徳間書店、1999年、252–255頁。ISBN 978-4-19-861016-6 

外部リンク[編集]