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オニノゲシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鬼野芥子から転送)
オニノゲシ Sonchus asper
Sonchus asper
Sonchus asper, Osaka-fu Japan
(2007-04-29)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : タンポポ亜科 Cichorioideae
: ノゲシ属 Sonchus
: オニノゲシ S. asper
学名
Sonchus asper (L.) Hill (1769)[1]
和名
鬼野芥子
英名
Prickly Sow-thistle

オニノゲシ(鬼野芥子、学名: Sonchus asper)は、キク科ノゲシ属越年草ヨーロッパ原産で、世界中に外来種帰化植物)として分布している[2]

分布

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ヨーロッパを原産地とする[3]

北アメリカ南アメリカアフリカアジア(日本を含む)、オセアニアに移入分布する[3]。日本では、1892年(明治25年)に松村任三が東京の小石川で見つけ、和名を与えている[4]。現在では日本全国に広がっている[4]

特徴

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一年草または二年草(越年草)[4]。日本では各地の道端で見かけることができる。茎は高さ50 - 100センチメートル (cm) になり、中空である[4]

は羽状に裂けるものと裂けないものがあり、大小不揃いの刺状の鋸歯が多数あり、触ると痛い[4][2]。葉色は濃緑色でやや光沢がある[4]。葉の基部の両端は半円状の裂片になり、無柄でを抱く[2]

花期は春から秋で、タンポポのような黄色を咲かせる[4]頭花の径は約2 cmで、舌状花のみからなり、その構造はノゲシSonchus oleraceus)とほぼ変わらない[4]。花後にできる果実痩果)は、長さ2.5ミリメートル (mm) 扁平な楕円形で、両面に縦筋があり、横のシワはない[4]。果実の一端には、白色の冠毛が多数つく[4]

在来のノゲシは葉の光沢が乏しく、葉縁のトゲは触っても痛くなく、葉の基部の裂片が三角状に尖っていることで区別できる[4]。全体的にノゲシに比べると、オニノゲシのほうは葉の光沢あり、葉縁のトゲが痛いほど硬くて基部の裂片が円く、少し大きく荒々しい感じがある。まれに中間種のアイノゲシSonchus oleaceo-asper)がある[4]

脚注

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  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Sonchus asper (L.) Hill オニノゲシ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年7月21日閲覧。
  2. ^ a b c 『新装版 野草 見分けのポイント図鑑』講談社、14頁。 
  3. ^ a b オニノゲシ 国立環境研究所 侵入生物DB
  4. ^ a b c d e f g h i j k l 長田武正 1976, p. 8.

参考文献

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  • 長田武正『原色日本帰化植物図鑑』保育社、1976年6月1日。ISBN 4-586-30053-1 
  • 平野隆久写真『野に咲く花』林弥栄監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、1989年。ISBN 4-635-07001-8 
  • 岩槻秀明『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』秀和システム、2006年11月5日。ISBN 4-7980-1485-0 

関連項目

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外部リンク

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