雪崩 (1937年の映画)

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雪崩
Avalanche
監督 成瀬巳喜男
原作 大佛次郎
出演者 霧立のぼる
江戸川蘭子
佐伯秀男
英百合子
汐見洋
丸山定夫
生方明
音楽 飯田信夫
主題歌 「あこがれの唄」「ヒアシンスの唄」
撮影 立花幹也
編集 岩下廣一
製作会社 ピー・シー・エル映画製作所
配給 東宝映画配給
公開 1937年7月1日
上映時間 59分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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雪崩』(なだれ)は1937年昭和12年)に公開された日本映画成瀬巳喜男監督作品。

大佛次郎の同名小説を原作として製作された文芸映画である。なお、製作のP.C.Lは同年9月に合併によって東宝映画となった。

あらすじ[編集]

蕗子に一目惚れした日下五郎は、許嫁の弥生を捨てて駆け落ちすることで両親に結婚を認めさせる。それから1年が過ぎ、蕗子の従順さに飽き足らなくなった五郎は弥生に求愛するが、蕗子のことを哀れんだ弥生はそれを拒否した。父から無責任さを責められた五郎は蕗子と心中するつもりで旅立つ。

評価[編集]

登場人物の独白シーンで画面にがかかるという効果が多用されており[1]、この珍奇な手法が公開当時に話題を呼んだ[2]。下りてくる紗がすだれを連想させるため、当時は「雪崩(なだれ)ではなくスダレ映画だ」と揶揄された[2]

出演者[編集]

スタッフ[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 雪崩(1937)”. KINENOTE. 2016年8月5日閲覧。
  2. ^ a b 『映畫讀本 成瀬巳喜男 透きとおるメロドラマの波光よ』フィルムアート社、1995年、98-99頁。ISBN 4-8459-9539-5 

外部リンク[編集]