山の音

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山の音』(やまのおと)は、川端康成の小説。第7回野間文芸賞受賞作。

概要[編集]

鎌倉長谷に在住する、62歳になり老いを自覚するようになった実業家尾形信吾が、息子修一の嫁・菊子に対して抱く情愛を、鎌倉の美しい風物とともに描いた作品。

1949年(昭和24年)から1954年(昭和29年)にかけ複数の雑誌に発表された。それらの各編は、部分的にいくつかの単行本に収録されたが、1954年(昭和29年)4月に筑摩書房で刊行された版が全編収録し、一応の決定版とみられている。

『川端康成全集』第8巻(全19巻、昭和44年刊、新潮社)に収録される際に、本文に訂正が加えられ、没後の『決定版 川端康成全集』第12巻(全37巻、昭和55年刊、新潮社)収録の版が定本とされる。

岩波文庫旺文社文庫角川文庫など、各社文庫にも収録されたが、最も重版したのは新潮文庫版である。

山本健吉(文芸評論家)は、本作を「戦後の日本文学の最高峰に位するもの」と称賛した(新潮文庫版解説)。また、2002年にはノルウェー・ブック・クラブ発表の「史上最高の文学100」[1]に、近代日本の作品として唯一選出されている。

映画[編集]

山の音
監督 成瀬巳喜男
脚本 水木洋子
製作 藤本真澄
出演者 原節子
山村聡
上原謙
音楽 斎藤一郎
撮影 玉井正夫
編集 大井英史
配給 東宝
公開 日本の旗 1954年1月15日
上映時間 95分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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1954年1月15日に公開された日本映画。製作、配給は東宝モノクロスタンダード

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

受賞歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Guardian, May 8, 2002

外部リンク[編集]