酔鶏

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酔鶏の例(台北市
スライスして提供される酔鶏

酔鶏中国語: 醉雞拼音:zuìjī、ツイジー[1]、ズイジー[2]、ツイチー[3])は中国・江南地方の名物料理[2]。日本では酔っ払い鶏とも呼ばれる[3][4]

概要[編集]

蒸した(あるいはゆでた)鶏肉を紹興酒をベースにした調味液に漬け込んだ冷菜である[1][2][4]

紹興酒に「香糟(シャンザオ)」と呼ばれる調味料を混ぜて調味液を作る[2]。香糟は紹興酒などの黄酒酒粕砂糖食塩、香辛料を混ぜて作られる[2]。この調味液を「酔滷(スイルー)」と呼び、市販製品もある[2]

台湾においては「鶏(チー)」は「吉(ヂー)」と発音が似ていため、縁起物としても食されている[3]

類似する料理[編集]

ガイチェーラオ[編集]

ガイチェーラオgaicherao)は、タイ料理中国酒に漬けた鶏肉料理である。こちらも日本では「酔っ払い鶏」と紹介されることがある[5]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 『るるぶ台湾'14』JTBパブリッシング、2013年、付録21頁。ISBN 978-4533094538 
  2. ^ a b c d e f (よ) (2022年4月11日). “本場っぽい「酔っぱらい鶏」の作り方。ガチ中華な調味料「糟滷(ザオルー)」「酔滷(スイルー)」を入手してやってみた”. Hot Pepper. 2024年2月14日閲覧。
  3. ^ a b c 酔っ払い鶏(酔鶏/ツイチー)”. 大同電鍋. 2024年2月14日閲覧。
  4. ^ a b 阿古真理「若手が台頭する2020年」『日本外食全史』亜紀書房、2021年。ISBN 978-4750516837 
  5. ^ 「指令3 うまいと評判の店を探せ!」『ジー・ダイアリー』2016年2月号、日本出版貿易 

外部[編集]