胎児性アルコール症候群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

胎児性アルコール症候群(たいじせいアルコールしょうこうぐん、Fetal alcohol syndrome:FAS)とは、母親の習慣的なアルコール摂取によって生じていると考えられている先天性疾患の一つ。

FASの起因とFASの発生に影響を及ぼす要因[編集]

母親の飲酒[編集]

胎児性アルコール症候群(FAS)は、妊婦のアルコール摂取が直接の原因となって引き起こされるとされる。母親自身がFASを患っていようと、母親の両親のどちらかがアルコール依存症であろうと、妊娠中と授乳中に母親が飲酒さえしなければ、産まれてくる子供に胎児性アルコール症候群があらわれることは絶対にない。

飲酒量[編集]

母乳は血液からつくられるので、授乳中に飲酒する場合は、人工乳の使用が推奨される。

その他[編集]

父親の飲酒[編集]

父親の飲酒が胎児性アルコール症候群を引き起こすことはない。

特徴[編集]

主な特徴[編集]

FASには大きく分けて三つの特徴がある。

1) 中枢神経系の異常
過小あるいは過剰行動(多動)や学習障害など。
2) 発育不全(低体重や小さい体)
母胎にいる時に、健常児よりも5~10%ほど身体が小さく、低体重である。

予防[編集]

胎児性アルコール症候群は、アルコール飲料を摂取しなければ、完全に予防できる。

妊娠判明前後の超初期の飲酒についても、着床が完成して妊娠が判明しはじめる生理予定日ごろまでの薬物成分は原則として胎児の催奇性には影響ないとされる。

とはいえ慣れるために飲酒習慣のある女性は、子供が欲しい或いは妊娠してもかまわないと考えて無避妊の性交を始める時点で、事前に禁酒しておくのが望ましいだろう。妊娠した人はそれ以後の飲酒はやめることが重要である。肝臓のアルコール処理能力は、ゆっくり飲むか、ガブガブ飲むか、飲み物と飲み物の間にどれくらい時間を置くか等、飲酒の仕方によっても左右される。一杯のお酒をゆっくり、時間をかけて飲めば、肝臓はアルコールをより効果的に分解できる。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^妊婦のアルコール飲料の摂取による胎児への影響食品安全委員会
  2. ^妊孕性(妊娠する力)に影響を及ぼす“もの”や“こと”妊娠しやすいカラダづくり
(リンク先で使用されている引用元の参考文献:「Does moderate alcohol consumption affect fertility? Follow-up study among couples planning first pregnancy」 BMJ,vol.317(1998):505-10 、「Natural Solutions to Infertility」Marilyn Glenvillie, Ph.D)

外部リンク[編集]