積分記号

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積分記号(せきぶんきごう、英語: Integral symbol)は積分を表す演算子である。Sを縦方向に長くした記号が使用される。

概要[編集]

積分記号はドイツの数学者のゴットフリート・ライプニッツによって17世紀末に発表された。長いs(ſ)を変形させた記号である。

この記号はSの形を上下に伸ばした形を書く場合と、斜めに寝かせたものとがある。

定積分の場合は、積分記号の右下に下端を書き、右上に上端を書く(下に下端、上に上端を書くこともある)。あるいは、積分記号の右下に積分領域を書く。

類似する記号に発音記号の無声後部歯茎摩擦音(ʃ)があるが、積分記号とは異なる。

  • 使用例(関数\ f(x) の不定積分\ F(x) 、集合\ D 上での\ f(x) の積分\ I
F(x) = \int f(x)dx , I = \int_D f(x)dx

2重積分記号[編集]

二重積分に用いられる記号で、積分記号を2つ並べた記号である。

  • 使用例(集合\ D 上での関数\ f(x,y) の積分\ V
V = \iint_D f(x,y)dxdy

閉路積分記号[編集]

周回積分に用いられる記号で、積分記号の中央に丸を書く。

\oint_{\partial D} \left(Pdx + Qdy \right) = \iint_D \left( \frac{\partial Q}{\partial x} - \frac{\partial P}{\partial y} \right)dxdy 

他言語での活字体[編集]

他の言語においては、積分記号の形状は英語の書物においてよく見られるものと若干異なっている。

他の相違点は定積分における上下端の位置である。英語の書物においては、上下端は積分記号の右に位置する:  \int_0^T f(t)\;dt

一方、ドイツやロシアの書物においては、上下端は積分記号の上下に位置し、記述にはより多くのスペースを要することとなる:  \int\limits_0^T  f(t)\;\mathrm{d}t

符号位置[編集]

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+222B 1-2-73 ∫
∫
∫
積分記号
U+222C 1-2-74 ∬
∬
2重積分記号
U+222E 1-13-83 ∮
∮
周回積分記号

関連項目[編集]