福島町青函トンネル記念館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
福島町青函トンネル記念館
福島町青函トンネル記念館
地図
地図
施設情報
前身 北海道立青函トンネル記念館
専門分野 青函トンネル
事業主体 福島町
延床面積 970m2
開館 2005年4月23日
所在地 049-1331
北海道松前郡福島町字三岳32-1
位置 北緯41度29分6.9秒 東経140度15分16.7秒 / 北緯41.485250度 東経140.254639度 / 41.485250; 140.254639座標: 北緯41度29分6.9秒 東経140度15分16.7秒 / 北緯41.485250度 東経140.254639度 / 41.485250; 140.254639
外部リンク 公式ウェブサイト
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示
潜水艇くろしおII号

福島町青函トンネル記念館(ふくしまちょうせいかんトンネルきねんかん)は、北海道松前郡福島町にある博物館である。

概要[編集]

2010年(平成22年)5月現在、世界最長の海底トンネルである青函トンネル建設の工事記録や土木技術が収められた建設技術集積施設で、設備重機などトンネル文化を体験できる。円筒を2つ並べた外観は、地上に姿を現した海底トンネルという物語的デザインをとっている。

貴重な展示資料の他、施設の広場では朝市等のイベントが催されていて、トンネル建設時の海底ボーリング調査に使われた潜水艇くろしおII号も展示されている。

当記念館は吉岡定点(旧・吉岡海底駅)の直上ではなく、福島町中心部に存在する。一方、当記念館とは離れているが、同定点の直上付近[1]にはトンネルメモリアルパークという小さな公園が存在する。

沿革[編集]

略史[編集]

福島町青函トンネル記念館の前身は、青函トンネルが建設中であった1973年(昭和48年)10月1日に開館した北海道立青函トンネル記念館である。1億8000万円をかけて建設された施設であり、2001年(平成13年)9月17日に延べ入館者数が100万人を突破[2]したものの、建物の老朽化や入館者減少の影響で不採算の施設となり2002年(平成14年)10月31日に閉館した[3][4]

その跡地において福島町が町立の記念館を建設することとなり、2005年(平成17年)4月23日に福島町青函トンネル記念館が開館した[5]。4億7000万円の総事業費が投入され、一級建築士事務所のアトリエブンクが建物の設計を行っており、施工は前田建設工業や地元業者による共同企業体が担当して、また展示品の製作は乃村工藝社が担当している[6]

施設利用[編集]

  • 開館時間:9:00 - 17:00
  • 休館日:12月1日 - 3月31日                  
  • 入館料(括弧内は20名以上の団体)
    小・中・高校生:200円(150円)
    一般(中・高校生を除く15歳以上):400円(300円)
    • 横綱記念館との共通券
      小・中・高校生:350円(250円)
      一般:700円(500円)

シアター室の貸し切り利用には別途料金がかかる。

施設・展示内容[編集]

  • 多目的ホール
  • 海峡交流史
  • 青函トンネル物語
  • トンネルミュージアム
    • トンネル監視ステーション
    • トンネルデータベースコーナー
  • トンネルプラザ
    • ワークショップステージ
    • ワープトンネル
  • シアター

交通アクセス[編集]

  • 函館バス - 木古内・松前線、「青函トンネル記念館」下車。

脚注[編集]

  1. ^ 厳密な吉岡定点の直上は海面である。
  2. ^ 北海道新聞 2001年9月18日 朝刊 『青函トンネル記念館*入館100万人達成』
  3. ^ 読売新聞 2001年12月7日 朝刊 『青函トンネル記念館 「町営化」で存続検討 福島町「道立」を断念=北海道』
  4. ^ 読売新聞 2002年10月31日 夕刊 『青函トンネル記念館閉館 福島町、新施設建設を予定=北海道』
  5. ^ 読売新聞 2005年4月24日 朝刊 『世紀の大事業、後世に 新「青函トンネル記念館」開館=北海道』
  6. ^ 建設通信新聞 2004年5月6日 『前田JVに決まる/青函トンネル記念館/渡島支庁福島町』

関連項目[編集]

外部リンク[編集]