石井保雄

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石井 保雄(いしい やすお、1953年7月 - )は、日本法学者労働法・労働法学史)。獨協大学法学部教授。第31回冲永賞受賞。

人物・経歴[編集]

東京都出身。1977年中央大学法学部卒業[1]。1982年一橋大学大学院法学研究科博士課程単位修得法学修士[2][3]蓼沼謙一門下。

1983年亜細亜大学法学部助手。同講師、助教授を経て、1994年教授。2003年獨協大学法学部教授[4][5]

アクチュアルな問題に重点が置かれる傾向のあった労働法研究の中で、労働法学史や学説史研究も行い[4]末弘厳太郎後藤清吾妻光俊有泉亨浅井清信津曲蔵之丞菊池勇夫孫田秀春などについて論文を執筆。戦前・戦中の労働法学のあり方を明らかにしたことなどが評価され、2016年度に執筆された論文「わが国労働法学の生誕 ―戦前・戦時期の末弘厳太郎―」及び「戦前・戦中期における後藤清の社会法学 ―時代の伴走者の記録―」で第31回(平成28年度)冲永賞を受賞した[6][7][8]

著書 [編集]

  • 『法学概論』創成社 1986年
  • 『個別労働紛争処理システムの国際比較』日本労働研究機構 2002年
  • 『基本民事法』成文堂 2005年
  • 『労働者人格権の研究―角田邦重先生古稀記念〈上巻〉』信山社出版 2011年
  • 『労働者人格権の研究―角田邦重先生古稀記念〈下巻〉』信山社出版 2011年
  • 『労働法理論 変革への模索 ― 毛塚勝利先生古稀記念』信山社 2015年
  • 『わが国労働法学の史的展開』信山社 2018年

脚注[編集]

  1. ^ 「わが国労働法学の史的展開 」信山社
  2. ^ 「石井 保雄」獨協大学
  3. ^ 「石井 保雄」researchmap
  4. ^ a b 「法律の目を通して 歴史・社会・人を見る」
  5. ^ 「著者略歴」『個別労働紛争処理システムの国際比較』
  6. ^ 「これまでの冲永賞表彰」公益財団法人 労働問題リサーチセンター
  7. ^ 「石井保雄法学部教授が第31回冲永賞を授賞しました」獨協大学
  8. ^ 「平成 28 年度冲永賞選考経過および授賞理由」