白い戦士ヤマト

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白い戦士ヤマト』(しろいせんしヤマト)は、1976(昭和51)年から1989(平成元)年に「月刊少年ジャンプ」で連載されていた高橋よしひろ漫画作品。全26巻。

主人公は秋田犬であるヤマトだが、主人公でありながら言葉を発しない(その代わりナレーションで補っている)という極めて珍しい作品である。これは高橋よしひろのその後の作品である銀牙銀牙伝説WEEDなどと大きく異なっている。また、犬を主人公に据える高橋の原点ともなった作品で、これを書くきっかけになったのは、本宮ひろ志のアシスタントをしていた頃に愛犬の死を実家にいる母親からの電話で知ったからだったという(コミックス第1巻のカバーコメントより)。

ストーリー[編集]

白い秋田犬であるヤマトがライバル犬との戦いを乗り越え、山形闘犬の横綱へのぼり詰める。

登場キャラクター[編集]

ヤマト
必殺技はジョークラッシュ、ブーメラン殺法。他の犬の必殺技を一目見ただけで自分のものにするセンスを持ち合わせており、回転地獄、空中殺法、牙折り、ネックローリングなども使いこなす。
名前の由来は戦艦「大和」から。
藤原良
ヤマトとムサシの飼い主。
ハヤテ
ヤマトの兄犬。片目の猟犬(後に闘犬)。子ギツネや子熊を躊躇なく殺す非情さを持っており 闘犬移行前は両刃両刀のナイフ状の刃物を口にくわえて使っていた。ブラッキーとの戦いで牙を失うが、義歯を入れて復活。デビュー戦の相手は黒王。必殺技はネックローリング。
冬木憲一
ハヤテの飼い主で、マタギ(猟師)の息子。その父に言われるまで、ヤマトとハヤテが兄弟である事を全く知らなかった。
吹雪
ヤマトの父犬であり、元最強の横綱犬。野犬に孫を殺された善吉の誤解から、彼に激しく打ちすえられた事で裏切られ、後に野犬の頭領になる。最後は銃により頭を撃ちぬかれヤマトの目の前で絶命。
竹内善吉(東の善吉)
吹雪の飼い主だった老人。「東の善吉」の異名をとるほどの名うての調教師だった。吹雪との一件以来、その子であるヤマトを「悪魔の子」として憎んでいたが、良の決死の思いが通じたのか、意を決してヤマトにかつて吹雪にも教えた必殺技ジョークラッシュを伝授する。しかし元々心臓に持病を持っていたため、ジョークラッシュ伝授後、ヤマトを良に引き渡したのを見届けたと同時に心臓麻痺で倒れ、そのまま死亡。
丸山健吉(西の健吉)
刺紋精二に監禁されていた老人。ヤマトにブーメラン殺法を伝授する。
ジャンボ
ブルドッグ。必殺技はまんじゅうつぶし(前足の肉球を噛み潰す技)。野犬との戦いで、片目・片足を失い、眼帯・義足姿になる。
石垣小助
ジャンボの飼い主 良の親友。
立花
山形闘犬会の実力者。自分の地位の安定と勝利のためなら、どんな汚い事も平気で行う卑劣漢。
立花年男
立花の息子でヤマトを付け狙う。父と幾度もヤマトを倒すために策略を巡らすが、最終的には良きライバルとなる。最終話で剣を託される。
ハリマオ
マスチフ犬。頭突きを得意とする覆面犬。
小鉄
ブルーザ
ボクサー犬。ヤマトの最初のライバル。ブラッキーに殺される。
ブラッキー
通称「牙折りブラッキー」。ドーベルマン。相手犬の牙を折る恐るべき必殺技を持ち、凶暴極まりない性格。
リュウ
土佐王
四国闘犬の伝説の横綱。
太郎丸
青森の4兄弟犬の長兄。必殺技はジャイアントスイング。
次郎丸
三郎丸
四郎丸
無頼
ヤマトの牙折りで牙を失い敗れる。
青嵐号
青森の大横綱 必殺技はノーズツイスト。サハラとの戦闘の後、ヤマトとムサシの目の前で息絶える。
ムサシ
幼名は小若、青嵐号の子供。赤ん坊の頃、トラックで移動中に荷台から落ち、彷徨っているところをヤマトに救われ良の家で飼われることになる。一度は元の飼い主に引き取られるが厳寒の中青森から山形の良の家まで戻り、再び飼われることとなる。
成長するにつれ大器の片鱗を見せるようになる。
名前の由来はヤマトの弟分であることから、ヤマトの名前のもととなった戦艦「大和」の姉妹艦の戦艦「武蔵」から付けられた。
レッドキラー
改良された土佐犬。耳は小さく、鼻は潰れ、尾は無く、牙は普通の土佐犬の倍の長さ。
戦うためだけに生み出された立花闘犬の最高傑作。必殺技はキラーコック。
ホワイトウルフと戦い一度は勝つもののその後再戦し、片足を失う。
サハラ(砂刃羅)
犬ではなくリカオン。ヤマトとの激闘の末、死亡。
刺紋精二
サハラの飼い主。刺紋サファリパークのオーナー。傭兵犬に育てるため全国の闘犬を盗むが、ヤマトによって計画が失敗し、ヘリで逃走する。人間の部下を一切信用しておらず、己の素性も全く明かさない強かさを持っている。
ビルダー
完璧に鍛えられた犬。ワールドファインティングドッグ大会でヤマトと戦う。
スタミナがすごく、200海里泳ぎきれる。必殺技はファイナルサンダー、ヤマトのブーメラン殺法を縦、横、斜め、すべての角度から繰り出す。
砂ぼこりがまっている間に攻撃をする戦法を使いヤマトを追い詰めるが、主人である龍人が倒れ救急車を追い、『走り』で反則負け。龍人の死後、年男を新たな主人とした。
ホワイトウルフ
白い軍団の頭領。レッドキラーとの激闘の末、片足を失う。
海王
本編最後の対戦相手。あまりに強すぎたために闘犬協会の謀略で横綱犬になれなかった悲運の犬。主人と共に全国の名闘犬を次々と打ちのめすという、復讐の行脚をしていた。