炭酸ルビジウム

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炭酸ルビジウム
識別情報
CAS登録番号 584-09-8
特性
化学式 Rb2CO3
モル質量 230.945 g/mol
融点

837℃

熱化学
標準生成熱 ΔfHo −1136.0 kJ mol−1[1]
標準モルエントロピー So 181.33 J mol−1K−1
標準定圧モル比熱, Cpo 117.61 J mol−1K−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

炭酸ルビジウム(rubidium carbonate、Rb2CO3)は、ルビジウム炭酸塩である。比較的安定で扱いやすい固体である。への溶解度は 225 g/100mL 。

製法[編集]

炭酸アンモニウム水酸化ルビジウムとを反応させることによって合成される[2]

(NH4)2CO3 + 2 RbOH → Rb2CO3 + 2 NH3 + 2 H2O

炭酸セシウムと同様の方法でも合成され、その手法は以下の通りである[3]塩化ルビジウムに過剰の硝酸を加え、蒸発させることを繰り返し硝酸ルビジウムとする。

3 RbCl + 4 HNO3 → 3 RbNO3 + NOCl + Cl2 + 2 H2O

この硝酸ルビジウムを白金皿中で4倍量のシュウ酸と加熱反応させシュウ酸ルビジウムとする。

2 RbNO3 + 2 H2C2O4 → Rb2C2O4 + 2 NO2 + 2 CO2 + 2 H2O

シュウ酸ルビジウムを空気中で焼き、分解すると炭酸ルビジウムが残る。

2 Rb2C2O4 + O2 → 2 Rb2CO3 + 2 CO2

性質[編集]

水に易溶で潮解性をもつ無色結晶であり、無水物のほか、1水和物、1.5水和物が存在する。水溶液はアルカリ性を示す。

脚注[編集]

  1. ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
  2. ^ [1]
  3. ^ 日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成II』 丸善、1977年

関連項目[編集]