炭酸ナトリウム

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炭酸ナトリウム
IUPAC名 炭酸ナトリウム
別名 炭酸ソーダ、ソーダ灰(無水物)
組成式 Na2CO3
式量 105.99 g/mol
形状 白色固体
CAS登録番号 [497-19-8]
密度 2.5 g/cm3, 固体
水への溶解度 30 g/100 mL (20 ℃)
融点 851 ℃

炭酸ナトリウム(たんさんナトリウム、sodium carbonate、別名:炭酸ソーダ)は組成式Na2CO3、式量106のアルカリ金属炭酸塩。水酸化ナトリウムとその半分の物質量の二酸化炭素を反応させるか、炭酸水素ナトリウムを熱すると得られる。工業的にはアンモニアソーダ法で製造される。

十水和物(Na2CO3・10H2O)は風解して一水和物(Na2CO3・H2O)になる。輸送時、体積および質量を減じるために300℃以上で焼いて無水塩とする。 ソーダ灰というのはこの無水塩のことである。

目次

[編集] 概要

\rm 2NaOH + CO_2 \longrightarrow Na_2CO_3 + H_2O
\rm 2NaHCO_3 \longrightarrow Na_2CO_3 + CO_2 + H_2O

水溶液中では以下の 1. のように電離するが、 2. の平衡は著しく左に偏っているため、CO32- イオンが水から H+ イオンを奪う能力が強く 3. のように反応してOH-イオンを生じる。(加水分解)

1. Na2CO3 → 2Na+ + CO3 2-

2. HCO3- ←→ H+ + CO32-

3. CO32- + H2O → HCO3- + OH-

そのために、水溶液は塩基性を示し、味は苦い。菓子を作る際加えるベーキングパウダー炭酸水素ナトリウムが主成分であり、熱分解して炭酸ナトリウムができるとアルカリ性となり味を損なう(実際には炭酸ナトリウムを中和する酒石酸も加えてある)。ソーダガラスや他のナトリウム化合物を作る際の原料となる物質なので、工業的に重要である。

[編集] 用途

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 現代

[編集] 歴史的