涵養

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涵養(かんよう、地下水涵養)とは、地表の降水河川水)が帯水層[要出典]浸透し、地下水となることを指す。

河川や湖沼といった表流水に水が加わることは「涵養」とは呼ばない。 常用漢字にないため、公的にはしばしば「かん養」と表記される(「水源かん養保安林」など)。

比喩的な意味では、水が自然に土に浸透するように、無理をしないでゆっくりと養い育てることを意味する。「読書力を―する」

人工的な涵養[編集]

帯水層への自然状態での涵養量が少なく、地盤沈下や、河川基底流量減少、湧水枯渇などの対策を行うため、人為的に帯水層への涵養を行うことがある。

人為的な涵養方法は、以下の方法がある。

  • 涵養井(かんようせい、Recharge well)または注入井(ちゅうにゅうせい、Injection well)
    • 供給させたい対象の帯水層に井戸を設置し、直接、水を供給する。酸素を多く含む水を注入させるため、孔内または井戸近傍の帯水層内に沈殿物がたまりやすい。
  • 休耕田農閑期・非灌漑期の水田の湛水
    • 涵養される量は土壌の浸透能によって制限されるため、長期間、広い土壌面積に対して水面を形成しておくことが良いとされる。休耕田に水を溜めることで、自然の降雨と同じように涵養できる。

涵養量の推定[編集]

地表の水の場合、どれくらいの量が地下水に涵養されているかを把握することは、非常に難しい[要出典]。第一に、直接測定することができないことにある。

このため一般的には、地表の水量の時間変化を測定し、その量から蒸発散量を差し引くことで推定している。なお浸透初期状態において、土壌が不飽和(乾燥)であった場合には、飽和状態に移行するまで地下水へ水が供給されることはない[要出典]

関連項目[編集]