津村耕司

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津村 耕司つむら こうじ
生誕 (1982-04-02) 1982年4月2日(42歳)
日本の旗 日本 兵庫県神戸市
研究分野 赤外線天文学
研究機関 東京都市大学理工学部自然科学科
プロジェクト:人物伝
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津村 耕司(つむら こうじ、1982年 - )は、日本の天文学者。専門は赤外線天文学学位は、博士(理学)(東京大学・2010年)。2020年4月現在、東京都市大学理工学部自然科学科天文学教室准教授。兵庫県神戸市生。

略歴[編集]

2001年六甲高等学校卒業。2005年東北大学理学部宇宙地球物理学科卒業。2010年東京大学大学院理学系研究科天文学専攻博士課程修了。宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所宇宙物理学研究系研究員、東北大学学際科学フロンティア研究所新領域創成研究部助教を経て、2019年4月より東京都市大学理工学部自然科学科天文学教室准教授[1]。2020年9月より同大学宇宙科学研究センターセンター長[2]

大学院時代からJAXA宇宙科学研究所でロケット観測にたずさわる[3]。専門は、ロケット実験CIBERや赤外線天文衛星あかり」などを用いた宇宙赤外線背景放射の観測による宇宙初期の研究。JAXAの戦略的中型計画2号機の候補となった木星トロヤ群小惑星探査機OKEANOSに搭載が予定された可視・近赤外線望遠鏡「EXZIT」の開発に携わった[1][4]。このほか、小惑星探査機「はやぶさ2」、ガンマ線バースト観測衛星計画HiZ-GUNDAM、次期赤外線宇宙望遠鏡計画SPICAなどの宇宙プロジェクトにも参画している[1]

東北大学勤務時に東北大学大学院理学研究科天文学専攻主催のイベント「もしも君が杜の都で天文学者になったら」の開催に尽力した[5]ほか、若年層向けサイエンスイベントの講師[6]、日本天文教育普及研究会の委員を務める[5]など、天文学の普及・教育活動にも努めている。

著書[編集]

  • 「宇宙はなぜ「暗い」のか?」(2017年1月、ベレ出版ISBN 978-4860645014
  • 「天文学者に素朴な疑問をぶつけたら宇宙科学の最先端までわかったはなし」(2018年7月、大和書房ISBN 978-4479393115

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b c 天文学研究室”. 東京都市大学. 2019年8月21日閲覧。
  2. ^ 宇宙科学研究センター”. 東京都市大学. 2020年9月29日閲覧。
  3. ^ “宇宙最初の星の姿に迫る!二人の若手研究者”. 背景放射で拓く宇宙創世の物理ニュースレター「ゆらぎ」 (宇宙の始まりを見る!背景放射で拓く宇宙創成の物理(インフレーションからダークエイジまで)) (2012年夏号). (2012-09). http://cbr.kek.jp/newsletter/2012_newsletter_summer.pdf#page=2-4. 
  4. ^ 津村耕司; 松浦周二. “究極の天文観測の実現を目指す惑星間空間望遠鏡”. 天文月報 (日本天文学会) 112 (5): 303-313. ISSN 0374-2466. https://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/2019_112_05/112-5_303.pdf#page=7. 
  5. ^ a b 津村 耕司”. J-GLOBAL. 科学技術振興機構. 2019年8月21日閲覧。
  6. ^ 栄光サイエンスラボ・イベントレポート「6/23、30初夏ツアー 宇宙のお仕事」”. 科学実験専門教室 栄光サイエンスラボ. 栄光 (2013年7月). 2019年8月21日閲覧。

外部リンク[編集]