母の待つ里

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母の待つ里
著者 浅田次郎
発行日 2022年1月25日
発行元 新潮社
ジャンル 小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
ページ数 304
公式サイト www.shinchosha.co.jp
コード ISBN 978-4-10-439406-7
ウィキポータル 文学
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母の待つ里』(ははのまつさと)は、浅田次郎による日本の小説。小説新潮2020年3月号から2021年2月号まで連載され、2022年1月25日に新潮社より単行本が刊行された[1][2]

2024年テレビドラマ化される予定である[3]

あらすじ[編集]

「法事で帰省する」と秘書に伝えて松永徹は東北の駅に降り立った。独身のまま50代を過ぎて大企業の社長になった松永の、四十数年ぶりの里帰りであった。「実家の母」は初めて会う人であったが、松永を温かくもてなしてくれた。

妻から離婚届を突き付けられた室田精一も、医師の古賀夏生も、一人で同じように駅に降り立った。それぞれ、カード会社のプレミアムクラブ特典のホームタウン・サービスを利用して、過疎の村に来たのである。村で会う人たちの、幼馴染に再会したかのような挨拶にとまどいながらも「ふるさと」を堪能する。

サービスを数回利用した松永は、急に思い立ち予約の電話をするが、ペアレンツ終了の知らせを受ける。それは「実家の母」がどういう人であったかを知ることになるのだった。

登場人物[編集]

松永徹(まつなが とおる)
出世に無欲だったが、大手食品会社の社長になった。結婚の機会を逃し独身。
室田精一(むろた せいいち)
定年退職し、熟年離婚する。娘二人はそれぞれ家庭を持っている。
古賀夏生(こが なつお)
大学病院准教授まで務めたベテラン医師。認知症の母を亡くしたばかり。
小林雅美(こばやし まさみ)
高校教師。室田精一の妹。
ちよ
ホームタウン・サービスのペアレンツ

書誌情報[編集]

テレビドラマ[編集]

母の待つ里
ジャンル テレビドラマ
原作 浅田次郎
『母の待つ里』
脚本 一色伸幸
演出 森義隆
阿部修英
出演者 中井貴一
松嶋菜々子
佐々木蔵之介
宮本信子
音楽 渡邊崇
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本語
製作
制作統括 高城朝子
プロデューサー 石井永二
制作 NHKエンタープライズ
製作 NHK
放送
放送チャンネルBSプレミアム4K
映像形式文字多重放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2024年8月16日 - 8月23日(予定)
放送時間20:15 - 21:44(予定)
回数4(予定)
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2024年3月15日に特集ドラマとして制作されることがNHKから発表された[3]。2024年8月16日と8月23日20時15分 - 21時44分にBSプレミアム4Kで、9月21日と9月28日21時 - 22時29分にBSで2話ずつ放送される予定である[4]。全4話。主演は中井貴一[3]

キャスト[編集]

ゲスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 原作 - 浅田次郎『母の待つ里』
  • 脚本 - 一色伸幸
  • 音楽 - 渡邊崇
  • 演出 - 森義隆、阿部修英(テレビマンユニオン
  • プロデューサー - 石井永二(テレビマンユニオン)
  • ゼネラルプロデューサー - 杉田浩光(テレビマンユニオン)
  • 制作統括 - 高城朝子(テレビマンユニオン)、訓覇圭(NHK)

脚注[編集]

  1. ^ 単行本巻末に記載。
  2. ^ 2020年3月号”. 小説新潮. 新潮社 (2022年2月22日). 2024年4月20日閲覧。
  3. ^ a b c 浅田次郎「母の待つ里」が実写化、出演は中井貴一・松嶋菜々子・佐々木蔵之介・宮本信子”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年3月15日). 2024年4月20日閲覧。
  4. ^ 特集ドラマ「母の待つ里」制作開始のお知らせ”. ドラマ情報. NHK (2024年4月18日). 2024年4月20日閲覧。

外部リンク[編集]