構造計算書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

構造計算書(こうぞうけいさんしょ)とは、建築構造物・土木構造物などの、構造計算の概要・仮定条件・計算式・計算結果などをまとめた書類である。構造計算書は、A4で100枚~500枚程度になる。この書類によって、構造物は、固定荷重(死荷重)・積載荷重(活荷重)・積雪荷重・荷重・地震荷重等に対して、安全であり、また使用上支障のないことが証明される。(但し、実地に近い倒壊実験に基づいた安全性の完全な裏づけがあるわけではない。)[要出典]

建築においては、建築確認申請時に提出しなければならない書類のひとつである。ただし、特例として、2008年12月まで、小規模な木造建築物(4号建築物)に限り、提出を免除されている(構造計算をしなくてよいというわけではない)。構造計算書は、大切に保管されなければならない。一定規模以上の建築物においては構造設計一級建築士の承認また自ら構造計算書を作製しなければならない。

構造計算書の内容[編集]

構造物の形式や種類にもよるが、構造計算書には主に次のことが記載されている(順不同)。なお、計算方法の多様化により、これに沿わないものもある。

  • タイトル(○○邸構造計算書)・作者・作成日・目次
  • 構造物の概要(床面積・階数・規模・用途・構造種別など)と略図面
  • 参考文献(この計算が準拠している図書)
  • 仮定条件(荷重に対する考え方、剛床に対する考え方など)
  • 使用材料とその性能(規格・品質・長期許容応力度・短期許容応力度など)の一覧
  • 各部材(など)の断面性能(断面積断面二次モーメント断面係数)、曲げ剛性、せん断剛性などの一覧
  • 耐力壁剛性・許容耐力などの一覧(耐力壁のない場合は除く)
  • 各耐力床の剛性・許容耐力などの一覧(剛床の仮定をした場合は除く)
  • 固定荷重(死荷重)の計算
  • 固定荷重(死荷重)によって生ずる各節点の変位・各部材の応力の一覧(または図)
  • 積載荷重(活荷重)の計算
  • 積載荷重(活荷重)によって生ずる各節点の変位・各部材の応力の一覧(または図)
  • 積雪荷重の計算
  • 積雪荷重によって生ずる各節点の変位・各部材の応力の一覧(または図)
  • 風荷重の計算
  • 風荷重によって生ずる各節点の変位・各部材の応力の一覧(または図)
  • 地震荷重の計算
  • 地震荷重によって生ずる各節点の変位・各部材の応力の一覧(または図)
  • 偏心率の計算(建築ではルート2・ルート3・ルート4の場合、又は木造の場合のみ)
  • 層間変形角の計算(建築ではルート2・ルート3・ルート4の場合、又は木造の場合のみ)
  • 剛性率の計算(建築ではルート2・ルート3・ルート4の場合、又は木造の場合のみ)
  • 保有水平耐力の計算(建築ではルート3・ルート4の場合のみ)
  • 時刻応答歴の計算(建築ではルート4の場合のみ)
  • その他細部の計算
  • 固定荷重・積載荷重・積雪荷重・風荷重・地震荷重、またはこれらの組み合わせの荷重に対して、安全か、また使用上支障がないかの判定。

関連項目[編集]