東海林小百合

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東海林 小百合（しょうじ さゆり）は、日本のアートディレクター、パッケージデザイナー、グラフィックデザイナー。国内外のビューティー、プレミアムブランドを中心に、パッケージ、広告デザイン、アートディレクションを幅広く手がける。

マーク・ジェイコブスとコラボレーションし、グローバル発売品「DOT MARC JACOBS」の香水ボトルデザインを手がける[1][2][3]。同作品で世界3大デザイン賞の一つと呼ばれるiFデザイン賞を受賞のほか、FiFi Awards、Council of Fashion Designers of America、Pentawards[4]など受賞歴多数。

来歴[編集]

武蔵野美術短期大学を卒業後、ソニー・ミュージックエンタテインメントに入社。1991年に渡米し、スクール・オブ・ビジュアル・アーツに入学[5]。カルバンクラインNY本社宣伝部にデザイナーとして入社。石岡瑛子のアシスタントを経て[6]、バッジャー・アドバタイジングで資生堂の新ブランド「5S」のプロジェクト・アートディレクターを務めた後[7]、1998年にニューヨークでSayuri Studio Inc. 設立。主に国内外の粧業品のパッケージデザインやアートディレクションなどを手がける[4]。

1999年、NYにて世界初となった透明固形キャンドル「セフォラ・キャンドル」をデザイン[8]。その後、15年以上のロング＆ベストセラーとなった[9]（現）ファイントゥデイ資生堂「FINO」ヘアマスクのロゴとパッケージデザイン、生前の植村秀による「TOKYO LASH BAR」メイクアップコレクションの広告ビジュアルを手がける[5]。

2008年、ニューヨークフィルムアカデミー卒業制作として作った監督作品「BRROWED DOG（借りた犬）」がショートショートフィルムフェスティバル＆アジア2011のオフィシャル・セレクションに選出、映画祭で上映された[10]。

2017年、デレク・ラム「Derek Lam 10 Crosby 香水ボトル」が、日本パッケージデザイン協会が主催する「日本パッケージデザイン大賞2017」大賞を受賞[11]。

主な仕事[編集]

  • Swatch「Alarm Clock」アラームクロックデザイン、1997年
  • Coty Inc.「Life by ESPRIT」ボトルデザイン、2003年
  • キリンビバレッジ「生茶」パッケージデザイン、2006年
  • イッセイミヤケ「Pleats Please」発足ホームページ、限定ショッピングバッグデザイン、Window Display
  • イッセイミヤケ「HaaT」ロゴ、VI デザイン
  • シュウウエムラ：メイクアップコレクションのアートディレクション
  • 金沢大学のロゴ・VIデザイン[12]
  • (現)ファイントゥデイ資生堂「FINO」パッケージとロゴデザイン、発表会スペースデザイン
  • マーク・ジェイコブス「DOT MARC JACOBS 」香水ボトルデザイン
  • デレク・ラム「DEREK LAM 10 CROSBY」香水ボトルデザイン[13]
  • 資生堂「ザ・ギンザ」 クリエイティブ・アートディレクション

主な受賞歴・審査員歴[編集]

  • 2001年 - CFDA（USA）Most Stylish.com[14]グランプリ
  • 2011年 - SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2011 オフィシャルセレクション選出
  • 2013年 - FIFI（USA） Fragrance of the Year: Women’s Prestige[15]
  • 2013年 - FIFI（UK）Best New Fragrance, The Readers' Choice Award For Women
  • 2013年 - DUFTSTARS（FIFI GERNANY）The Best botte Design award
  • 2014年 - IFデザイン賞 2014 Fragrance Bottle Design[16]
  • 2016年 - 2020年夏季オリンピック・パラリンピックのエンブレム佳作入選[17](作品は未発表)
  • 2016年 - TOPAWARD ASIA[18]
  • 2017年 - 日本パッケージデザイン大賞 2017 大賞受賞、審査員特別賞
  • 2013、2015、2018年 – Pentawards[19] Silver Award[20]
  • 2018年 - Allure’s Best of Beauty Awards for 2018
  • 2022年 - TOPAWARD ASIA[21]
  • 2022年 - 日本パッケージデザイン大賞2023銀賞受賞

iFデザイン賞2019年審査委員[22]、 ADC Awards（THE ONE CLUB）2020年 審査員を務める[23]。

脚注[編集]

  1. ^ “Adorning Aromas.”. VOGUE FRANCE. 2022年11月1日閲覧。
  2. ^ “Dot by Marc Jacobs”. icon-icon. 2022年11月1日閲覧。
  3. ^ “「ドット マーク ジェイコブス オードパルファム」のパッケージデザインを手がけた東海林小百合氏インタビュー”. the fashion post (2012年11月6日). 2022年11月1日閲覧。
  4. ^ a b “ヘアケアブランド「NatureLab. TOKYO」が「Beauty ID Awards」に続き、「Pentawards」「Allure BEST OF BEAUTY」をトリプル受賞!”. 日刊工業新聞. 2022年11月1日閲覧。
  5. ^ a b 石田純子『デザイナーへの道を知る 30人の言葉』40-47頁、美術出版社、2009年
  6. ^ 朝日えみる (2007). “東海林小百合”. デザインノート (誠文堂新光社) 14号: 52-53. 
  7. ^ 川上典子 (2000). “FACE MIX”. デザインの現場 通巻107号: 74. 
  8. ^ Space Design (鹿島研究所出版会) 422号: 64-65. (1999). 
  9. ^ “ヘアトリートメント・パック／12月～2月はFT資生堂「フィーノ 浸透美容液ヘアマスク」が1位”. 流通ニュース. 2022年11月1日閲覧。
  10. ^ コマーシャル・フォト (玄光社) (2011年8月号): 118. (2011-07-15). 
  11. ^ “日本パッケージデザイン大賞受賞作品.”. 2022年11月1日閲覧。
  12. ^ “【デザイナーに興味のある人必見！】/飛び込むことで掴む未来。”. ガクセイ基地 (2014年4月14日). 2022年11月1日閲覧。
  13. ^ “世界的ブランドのアートディレクションを手がける東海林小百合に訊く、ニューヨークファッションのトレンド”. J-WAVE NEWS (2018年8月3日). 2022年11月1日閲覧。
  14. ^ “时装界的奥斯卡——CFDA Awards”. 2022年11月1日閲覧。
  15. ^ “2013 FRAGRANCE OF THE YEAR – WOMEN’S PRESTIGE”. THE FREGRANCE FAOUNDATION. 2022年11月1日閲覧。
  16. ^ “DOT Marc Jacobs Fragrance bottle design”. 2022年11月1日閲覧。
  17. ^ “東京2020 ブランド”. 2022 – 国際オリンピック委員会. 2022年11月1日閲覧。
  18. ^ “JOSIE EAU DE PARFUM”. TOPAWARDS ASIA.. 2022年11月1日閲覧。
  19. ^ “银奖 美容 世界包装设计奖pentawards2017”. 2022年11月1日閲覧。
  20. ^ “Pentawards 2018 设计界的包装奥斯卡奖获奖作品~（完整版）”. 2022年11月1日閲覧。
  21. ^ “ON&DO”. TOPAWARDS ASIA.. 2022年11月1日閲覧。
  22. ^ “iF DESIGN AWARD 2019: 67 jurors have made their decision”. iF DESIGN AWARD 2019. 2022年11月1日閲覧。
  23. ^ “NOTES FROM THE JURY: SAYURI SHOJI”. THE ONE CLUB FOR CREATIVITY (2020年5月18日). 2022年11月1日閲覧。

外部リンク[編集]

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