手根管症候群

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手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん、Carpal tunnel syndrome:CTS)とは手根管と神経が通っている手首内の管)の中を走る正中神経が何らかの原因で手根管内圧が上がり、圧迫されて引き起こされる疾患群のこと。

歴史[編集]

1900年頃より提唱がなされている。 病理学的解明は1960年代頃に米国クリーブランド病院の整形外科部長であったジョージ・ファレンによってなされている。

病因[編集]

多くは特発性であるが以下の関連は指摘されている。

  • 職業性
アメリカ労働省職業安全衛生管理局(OSHA)による調査にて、反復作業労働に生じることが多いという報告がなされている。
  • 外傷性
事故による手首の強い圧迫・深い切創骨折などにより、正中神経が損傷を受けた場合に発生する。

症状[編集]

薬指中指側半分・中指・人差し指親指痺れが生じる。薬指小指側半分・小指には痺れが生じないのが特徴(こちらは肘部管症候群になる)。特に夜間や就眠時に症状が悪化する傾向がある。

所見[編集]

前腕手首よりの腹側を軽く叩き正中神経を刺激すると、しびれが人差し指・中指に放散する。(感度23-60%, 特異度 64-87%)
  • ファレンテスト(Phalen maneuver)
手首を屈曲させ、しばらくすると症状が増悪する。(感度10-91%, 特異度 33-86%)
  • 第2指と比べ、第5指の痛覚閾値が低い。
  • Hand diagram=患者に症状がある部位を詳細に図に書いてもらい、それが正中神経支配域に一致していること。[1](感度 64%, 特異度 73%)

治療[編集]

進行がひどい場合には外科手術が必要になる。鍼灸治療としては大陵穴に局所治療を行う。

脚注[編集]

  1. ^ D'Arcy CA et al.: The rational clinical examination. Does this patient have carpal tunnel syndrome ? JAMA 283; 3110-3117, 2000.