戦術航空士

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戦術航空士(せんじゅつこうくし、: tactical coordinatorTACCO、タコ、タコー)は、海上自衛隊の哨戒機P-3CUS-1A等の搭乗員である。主に航空学生から選抜されるが、防衛大学校や一般大学の卒業生からなる一般幹部候補生出身者の戦術航空士もいる。第201教育航空隊(小月航空基地)で初等操縦訓練(単独で操縦が出来る事を目的とする)を受け、合格しパスした後に、第205教育航空隊(下総)で航空士基礎訓練を受け、次に第203教育航空隊(下総航空基地)でP-3Cによる実機訓練を受け部隊配属となる。第203教育航空隊では修業時に金色のウィングマークが授与される。部隊配属後は、ナブコムと呼ばれる通信航法員を担い、2~3年の下積み経験を経てから戦術航空士となる。

主な任務は、P-3Cに搭乗しての戦術的な判断、たとえば哨戒パターンの設定やソノブイ敷設プランの設定と戦術の実施である。よって操縦をすることはないが、任務機長(PPC:パトロールプレーンコマンダー)として機長という位置につくこともある。海上自衛隊の各航空基地にはASWOC(アズオック、anti-submarine warfare operation center、対潜作戦センター)があり、衛星通信システムを介して命令の受領と戦術の実施状況を報告し、実質的な戦術(手段)の調整、選択によって効率的な哨戒任務を遂行することが使命である。