岡江晃

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岡江 晃(おかえ あきら 1946年 - 2013年)は、日本精神科医

概要[編集]

高知県出身[1]

京都大学医学部卒業[1]

1972年より京都府立洛南病院で勤務する[1]

1998年より京都府立洛南病院副院長[1]

2003年から2011年まで京都府立洛南病院院長[1]

2013年10月28日、へんとう腺がんで死去[2]

大学卒業よりずっと同じ病院で勤務して、犯罪者薬物依存症の患者を多く診てきた[3]

附属池田小事件[編集]

附属池田小事件犯人の精神科医を行った。犯人とは17回面接した。裁判の争点であった責任能力の有無で、責任能力はあったと結論付けた[4]情緒障害被害妄想があったが、意識障害精神病も全く無かったと鑑定した[5]。重度の統合失調症と鑑定すれば死刑にできなくなり世間が納得しないため、致し方なく情緒障害にしていた[6]大阪姉妹殺害事件の犯人も担当したのだが、これと比べて社会に不満があるなどと分かりやすかった[7]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 岡江晃 - dZERO” (2013年9月6日). 2023年12月2日閲覧。
  2. ^ 岡江晃氏が死去 元京都府立洛南病院長”. 日本経済新聞 (2013年10月29日). 2023年12月2日閲覧。
  3. ^ 刑事責任能力判断の新たな動向”. www.kansatuhou.net. 2023年12月2日閲覧。
  4. ^ 附属池田小事件の犯人には「責任能力があった」 精神鑑定をそのまま収載した『宅間守精神鑑定書』”. AERA dot. (アエラドット) (2013年11月5日). 2023年12月2日閲覧。
  5. ^ 日本経済新聞 印刷画面”. www.nikkei.com. 2023年12月2日閲覧。
  6. ^ ジャーナリズムが追うべき“正義”とは何か”. 東洋経済オンライン (2014年7月29日). 2023年12月2日閲覧。
  7. ^ 粟野仁雄/ジャーナリスト. “池田小・児童8人殺害、18年目の新事実…宅間守の主治医・精神科医の愚かなミス”. ビジネスジャーナル/Business Journal | ビジネスの本音に迫る. 2023年12月2日閲覧。