密室 (マルティン・ベック)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
密室
Det slutna rummet
著者 ペール・ヴァールー
マイ・シューヴァル
訳者 高見浩
発行日 スウェーデンの旗 1972年
日本の旗 1983年(文庫)
発行元 スウェーデンの旗
日本の旗 角川書店角川文庫
ジャンル 警察小説ミステリー
 スウェーデン
言語 日本語
形態 上製本
文庫
ページ数
445(文庫)
前作 唾棄すべき男
次作 警官殺し
コード
ISBN 4-04-252008-1(文庫)
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示
ベリスガタン

密室』(みっしつ)は、ペール・ヴァールーとマイ・シューヴァル共著によるスウェーデン警察小説マルティン・ベック シリーズ」の第8作[1]である。

翻訳の原書は、ポール・ブリテン・オースティン(Paul Britten Austin)訳、パンテオン・ブックス(Pantheon Books)の英語版「The Locked Room」。

あらすじ[編集]

1972年6月30日15時00分、ストックホルム銀行に女性と思われる拳銃を持った強盗が入り、1人を射殺し現金を奪い逃走した。連続銀行強盗事件担当の地方検事ステン・オルソンが指揮する特捜班は捜査を開始した。一方、マルティン・ベックはコルベリ、ラーソンやルンが銀行強盗特捜班に駆り出されてしまったこともあり、警視庁の目と鼻の先にあるベリスガタンのアパートの密室の中で銃創を負って死亡した老人スヴェードの案件を単独で担当することとなった。

銀行強盗特捜班は偶然に逮捕した強盗団の物資調達屋のモーリッソンから入手した情報で散々な目にあっていたが、オルソンは次の銀行強盗計画の情報と引き換えにモーリッソンを釈放した。ベックの方は、凶器となった銃のありかは不明のままスヴェードの身辺調査に取り掛かかった。

登場人物[編集]

マルティン・ベック
ストックホルム警察・殺人課・主任警視
レンナルト・コルベリ
ストックホルム警察・殺人課・主任警視代理
グンヴァルド・ラーソン
ストックホルム警察・殺人課・警部
エイナール・ルン
ストックホルム警察・殺人課・警部
ステン・オルソン
地方検事
カール・エドヴィン・スヴェード
元倉庫作業員の老人
レア・ニールセン
スヴェードが以前住んでいたアパートの家主
フィリップ・モーリッソン
裏の物資調達屋

脚注[編集]

  1. ^ この作品群は個々の作品が独立しており「続き物」では無い