宇井吉美

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宇井 吉美(うい よしみ、1988年9月8日 - )は、日本起業家。株式会社aba[1]の創業者であり、代表取締役・CEO。千葉県旭市出身。幼い頃の原体験がきっかけで「テクノロジーで誰もが介護したくなる社会をつくる」をビジョンに、株式会社abaを創業した。

経歴[編集]

2011年、千葉工業大学工学部未来ロボティクス学科在学中に株式会社abaを設立。

中学時代に祖母がうつ病を発症し、介護者となった経験を元に「介護者側の負担を減らしたい」という思いから、介護者を支えるためのロボット開発の道に進む。

特別養護老人ホームにて、介護職による排泄介助の壮絶な現場を見たことをきっかけとして、においセンサーで排泄を検知する、排泄センサー「Helppad」を製品化。

おむつを開けなくても排泄したことを知らせてくれることで、介護者の負担軽減を目指している。

2017年、会社設立後に千葉工業大学大学院博士課程に入学。デザイン科学の研究で2019年3月博士号(工学)取得。起業家と研究者の両立に尽力する。

2023年、NewsPicksのトピックスオーナー[2]を拝命。

受賞・選出歴[編集]

  • 2011年 第10回 ベンチャー・カップCHIBA学生部門 学生ビジネスコンテスト in CHIBA グランプリ
  • 2012年
    • 第1回 DBJ女性新ビジネスプランコンペティション ファイナリスト
    • 第12回 ビジネスプランコンテスト&クリニック(BPCC12)最優秀賞・新日本賞・正会員特別賞の三冠
    • 第9回 キャンパスベンチャーグランプリ 東京大会 関東経済産業局長賞・VEC award
    • 第9回 キャンパスベンチャーグランプリ 全国大会 経済産業大臣賞
  • 2015年
    • JAMES DYSON AWARD 国内2位入賞
    • JAMES DYSON AWARD 国際TOP20位入賞
  • 2016年
    • 第1回 先進的IoTプロジェクト会議 『IoT Lab Selection』準グランプリ
    • ディープテックグランプリ サントリー賞・JT賞 ダブル受賞
  • 2018年
    • 第5回MUFGビジネスサポート・プログラム『Rise Up Festa』 ソーシャルビジネス部門 最優秀賞
    • 平成30年度ものづくりグランプリ認定
  • 2020年 第2回 Jflexアワード デバイス部門 受賞
    • Industry Co-Creation(ICC) サミット FUKUOKA *2020年 リアルテック・カタパルト優勝
    • Industry Co-Creation(ICC) サミット KYOTO *2020年 カタパルト・グランプリ準優勝
  • 2021年 Innovators Under 35 Japan 2021[3] 選出
  • 2022年  EY Winning Women 2022[4] 選出
  • 2023年
    • IVS2023 LAUNCHPAD スタートアップ京都国際賞 オーディエンス審査員賞[5]受賞
    • すごいベンチャー100[6] 選出
    • ウーマン・オブ・ザ・イヤー2024[7] 受賞

主なメディア掲載歴[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 株式会社abaホームページ”. www.aba-lab.com. 2023年12月28日閲覧。
  2. ^ 宇井 吉美”. NewsPicks. 2023年12月24日閲覧。
  3. ^ 宇井吉美(aba(アバ))”. MITテクノロジーレビュー. 2023年12月24日閲覧。
  4. ^ アントレプレナーの熱い想いに伴走するEY Privateが、2つのアワードの先に描く社会の姿 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)”. forbesjapan.com. 2023年12月24日閲覧。
  5. ^ IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO | 日本最大級のスタートアップピッチコンテスト”. IVS. 2023年12月24日閲覧。
  6. ^ 介護現場を変えた「排せつ検知ベンチャー」の目線”. 東洋経済オンライン (2023年9月8日). 2023年12月24日閲覧。
  7. ^ 日経BP (2023年11月25日). “ウーマン・オブ・ザ・イヤー2024発表!:日経xwoman”. woman.nikkei.com. 2023年12月24日閲覧。