古島和雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
古島 和雄
人物情報
生誕 (1921-10-11) 1921年10月11日
日本の旗 日本長野県飯田市
死没 2004年4月26日(2004-04-26)(82歳)
出身校 東京帝国大学
学問
研究分野 歴史学(中国近代史)
研究機関 東京大学社会科学研究所大東文化大学
テンプレートを表示

古島 和雄(ふるしま かずお、1921年10月11日 - 2004年4月26日[1])は、日本歴史学者。専門は中国史東京大学名誉教授大東文化大学名誉教授。

生涯[編集]

1921年、長野県飯田市生まれ。1942年、旧制飯田中学を卒業。1943年、旧制浦和高等学校(現埼玉大学)を卒業。東京帝国大学文学部入学したが、徴兵により兵役に就いた。

1945年、太平洋戦争終結にともなって復員。東京帝国大学文学部に復学し、1948年に卒業した。東京大学大学院(旧制)に進んだが、1949年に退学して東洋文化研究所助手となった。1954年、東京大学社会科学研究所助教授に就任。1967年、同研究所教授に昇格[2]。1978年から1983年まで、現代中国学会代表幹事を務めた。1982年、東京大学を定年退官し、名誉教授となった。その後は大東文化大学文学部教授として教鞭をとった。1985年より、大東文化大学東洋研究所所長[3]。1993年、大東文化大学を退職して名誉教授となった。

研究内容・業績[編集]

指導を受けた学生には、木間正道(中国法制史学者、明治大学名誉教授)らがいる。

家族・親族[編集]

  • 親族:実兄[4]古島敏雄は日本経済史・農業史研究者。東京大学名誉教授。

主要著書[編集]

  • 山本秀夫・野間清 編『中国農村革命の展開』アジア経済研究所〈アジア経済調査研究双書〉、1972年。 NCID BN01378352 
執筆:「旧中国における土地所有とその性格」
  • 東京大学社会科学研究所 編『現代社会主義:その多元的諸相』東京大学出版会〈東京大学社会科学研究所研究報告〉、1977年。 NCID BN00609722 
執筆:「毛沢東思想とプロレタリア文化大革命」
  • 『中国近代社会史研究』研文出版〈東京大学社会科学研究所研究叢書〉、1982年。 NCID BN00634402  - 1950-1972年までの22年間に発表された論文13篇収録[5]

脚注・出典[編集]

  1. ^ 『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年~平成23年 2 (学術・文芸・芸術篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年、960頁。
  2. ^ 東京大学社会科学研究所(古島和雄)
  3. ^ 大東文化大学東洋研究所所長・沿革
  4. ^ 栗原純 (2015年). “解説:江丙坤先生のインタビューについて”. 中国・アジア研究論文データベース. 『中国研究月報』中国研究所. 2023年12月22日閲覧。 “p.4:古島和雄教授(社会科学研究所・古島敏夫教授の実弟)”
  5. ^ 河地重藏「<批評・紹介>古島和雄著 中國近代社會史研究」『東洋史研究』第42巻第2号、東洋史研究會、1983年、doi:10.14989/153893 

参考[編集]

  • 「古島和雄教授略歴・主要著作目録」『社会科学研究 第33巻第4号』東京大学社会科学研究所、1981年11月14日刊行