古代天皇の秘密

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

古代天皇の秘密』(こだいてんのうのひみつ)は、高木彬光の長編推理小説1986年昭和61年)に角川書店カドカワ・ノベルズ)から書き下ろし出版された(初版発行日:同年8月15日)。

概要[編集]

ジョセフィン・テイの『時の娘』(寝たきり探偵作品)を真似た『成吉思汗の秘密』、『邪馬台国の秘密』に続く3作目の作品である。

本書では先人の分析を踏まえた上で独自の推理を重ね、日本の古代史の実像に迫り、国譲り天孫降臨といった神話の解明にも迫っている。

ただし、この作品は『成吉思汗の秘密』のような「源義経成吉思汗の一人二役のトリック」や、『邪馬台国の秘密』のように「邪馬台国は何処なのか?」という犯罪者探し的興味や、謎ときのスリルはない。

ストーリー[編集]

探偵・神津恭介がバイクに轢き逃げされ、重傷を負って入院した。探偵作家の松下研三が見舞いにきて、久しぶりにベッドディテクティヴをやりませんか?と持ちかけた。

神武天皇は実在したのか? 大和朝廷は何処から来て、なぜ全国の統一が出来たのか? 隼人族とは? 熊襲族とは? 神津の推理は日本の誕生に迫るが、答えはなかなか見えてこない。

関連項目[編集]