佐藤幹夫 (評論家)

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佐藤 幹夫(さとう みきお、1953年 - )は、日本の評論家、フリージャーナリスト

来歴[編集]

秋田県出身。國學院大學文学部卒業。養護学校の教員を20年以上勤める。その後フリージャーナリストとして活動。

批評誌『飢餓陣営』の主宰者として、思想・文学・心理学など幅広い分野で評論活動を行う。

また出版の企画・プロデュース・編集なども手がける。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『精神科医を精神分析する』(洋泉社新書y、2002年)
  • 『ハンディキャップ論』(洋泉社、2003年)
  • 『自閉症裁判ー―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」』(洋泉社、2005年)のち朝日文庫 
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。 』(PHP研究所、2006年)
  • 『裁かれた罪裁けなかった「こころ」 17歳の自閉症裁判』岩波書店 2007 のち『「十七歳の自閉症裁判 寝屋川事件の遺したもの』、岩波現代文庫
  • 『「自閉症」の子どもたちと考えてきたこと』洋泉社 2008
  • 『ルポ高齢者医療 地域で支えるために』岩波新書 2009 
  • 『人はなぜひとを「ケア」するのか 老いを生きる、いのちを支える』岩波書店 2010
  • 『ルポ青年期の発達障害とどう向き合うか』PHP研究所 2011
  • 『ルポ認知症ケア最前線』岩波新書 2011
  • 『知的障害と裁き ドキュメント千葉東金事件』岩波書店 2013
  • 『ルポ高齢者ケア 都市の戦略、地方の再生』ちくま新書 2014
  • 『「認知症七〇〇万人時代」の現場を歩く 「人生の閉じ方」入門』(飢餓陣営せれくしょん;言視舎, 2017
  • 『評伝島成郎 ブントから沖縄へ、心病む人びとのなかへ』筑摩書房, 2018
  • 『ルポ闘う情状弁護へ 「知的・発達障害と更生支援」、その新しい潮流』論創社, 2020
  • 『津久井やまゆり園「優生テロ」事件、その深層とその後ーー戦争と福祉と優生思想』現代書館、2022

共編著[編集]

  • 『中年男に恋はできるか』(洋泉社・新書y、2000年) 小浜逸郎との共著
  • 『哲学は何の役に立つのか』(洋泉社・新書y、2004年) 西研との共著
  • 『刑法三九条は削除せよ!是か非か』(洋泉社・新書y、2004年) 呉智英との共編著
  • 『少年犯罪厳罰化私はこう考える』山本譲司共編著 洋泉社 新書y 2007 
  • 小川哲生『生涯一編集者』構成・註釈 言視舎 飢餓陣営叢書 2013
  • 『発達障害と感覚・知覚の世界』佐藤幹夫+人間と発達を考える会編著 西研,滝川一廣,小林隆児著 日本評論社 2013
  • 木村敏中井久夫』編 言視舎 飢餓陣営せれくしょん 2014
  • 『〈特集1〉『宅間守精神鑑定書』を読む〈特集2〉生きづらさを支援する本』編 言視舎 飢餓陣営せれくしょん 2014
  • 『セラピーとはなにか 〈特集1〉『セラピスト』をセラピストたちが読む ほか 〈特集2〉人生の折り合いと自分語り-「かりいほ」の取り組みから』(飢餓陣営せれくしょん 編. 言視舎, 2015.9
  • 『「オープンダイアローグ」は本当に使えるのか 「現場」で活用するための多角的な検証』飢餓陣営せれくしょん 編. 言視舎, 2016.2
  • 『沖縄からはじめる「新・戦後入門」 「新時代」はここからはじまる!』(飢餓陣営せれくしょん)編. 言視舎, 2016.7

インタビュー本[編集]

  • 『「こころ」はどこで壊れるか―精神医療の虚像と実像』(洋泉社、2001年) 滝川一広へのインタビュー
  • 『「こころ」はだれが壊すのか』(洋泉社、2003年) 滝川一広へのインタビュー
  • 『次の時代のための吉本隆明の読み方 増補言視舎版』村瀬学 言視舎 2012 飢餓陣営叢書
  • 吉本隆明の言葉と「望みなきとき」のわたしたち』瀬尾育生 言視舎 2012 飢餓陣営叢書
  • 『「こころ」はどこで育つのか発達障害を考える』滝川一廣 聞き手・編 洋泉社 新書y 2012
  • 橋爪大三郎マルクス講義 現代を読み解く『資本論』』聞き手 言視舎 飢餓陣営叢書 2014

外部リンク[編集]