ヴァジュラ (王)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヴァジュラ (Vajra) とは、インド神話に登場する神である。父はデーヴァ神族でヴィシュヌの化身クリシュナの孫アニルッダ、母はアスラ神族でダイティヤ族のウーシャーである[1]。最後のヤドゥ王朝の生き残りともされる[要出典]

クリシュナは死の直前、インドラプラスタ英語版の王になるようにヴァジュラに命じたという。こうしてヴァジュラは王となった[1]

インドラプラスタは、『マハーバーラタ』に登場するクル族が住むパーンダヴァの首都である。名前は「インドラの住居」という意味である。その跡地は、こんにちのインドデリーに近いインドラパットだと言われている[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b インド神話伝説辞典』, p. 60.(ヴァジュラ)
  2. ^ インド神話伝説辞典』, p. 54.(インドラプラスタ)

参考文献[編集]

  • 菅沼晃 編『インド神話伝説辞典』東京堂出版、1985年3月。ISBN 978-4-490-10191-1  ※特に注記がなければページ番号は本文以降

関連項目[編集]