リンデン・ラボ

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リンデン・ラボ(Linden Lab)とは、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く企業である。インターネット上で利用可能なメタバースである Second Life(セカンドライフ)を開発・運営している。

概要[編集]

リアルネットワークス社の元CTOであるフィリップ・ローズデール(Philip Rosedale)がCEOとして1999年に設立した。仮想現実を体験するための携帯用ハードウェア "The Rig" を当初開発していたが、その技術を援用し複数ユーザが同時に参加可能な仮想空間を実現するソフトウェア "Linden World" にやがて会社の軸足が移った。"Linden World" は開発の過程で "Second Life" に改名され、現在に至っている。

従業員数は、2007年2月5日の時点で28名の技術者を含む140名[1]2009年11月4日の時点でアメリカ合衆国・ヨーロッパ・アジアにわたる300名[2]、としている。

歴史 [編集]

  • 1999年、設立
  • 2003年6月、Second Lifeをリリース
  • 2007年、Windword mark interactive社よりWindLightおよびNimbleを買収
  • 2008年5月15日、マーク・キングドン (Mark Kingdon) が新しく CEO に就任した[3]。フィリップ・ローズデールは会長職に留まり、開発と戦略にあたるとした。
  • 2010年6月9日、今後 Second Life の動作プラットフォームの拡充を図り、ユーザサポート体制を見直すなどの長期的な戦略計画を発表した。それに伴い従業員の3割を解雇した[4]
  • 2010年6月24日、キングドンは CEO を退任し、ローズデールが臨時 CEO として復帰した[5]
  • 2017年、Sansarオープンベータ版公開
  • 2020年3月24日、Linden LabのSansarWookey Project Corpに売却。
  • 2020年7月9日、Linden Labがランディウォーターフィールドブラッドオーバーウェイガーが率いる投資グループに会社ごと売却する契約をしたことを発表。

サービス[編集]

現行サービス [編集]

かつて運営していたサービス [編集]

  • Blocksworld - ipad、iphone用サンドボックスゲーム。2020年6月17日に終了
  • Sansar

参考文献[編集]

  1. ^ Kevin Maney (2007年2月5日). “The king of alter egos is surprisingly humble guy” (英語). USA TODAY. http://www.usatoday.com/printedition/money/20070205/secondlife_cover.art.htm 2010年1月21日閲覧。 
  2. ^ Linden Lab Adds Behind-the-Firewall Product and Apps Marketplace to Second Life Enterprise Offering” (英語). Linden Lab (2009年11月4日). 2010年1月21日閲覧。
  3. ^ Linden Lab Appoints Mark Kingdon As Chief Executive Officer” (英語). Linden Lab (2008年4月22日). 2010年1月21日閲覧。
  4. ^ “リンデンラボ、Web&モバイル版セカンドライフの開発に向け社内リストラ” (日本語). THE SECOND TIMES (3Di, Inc.). (2010年6月10日). http://www.secondtimes.net/news/world/20100610_lindenlab.html 2010年7月8日閲覧。 
  5. ^ “リンデンラボCEOのマーク・キングドン氏退陣、そして創設者のフィリップ・ローズデール氏がCEOに復帰” (日本語). THE SECOND TIMES (3Di, Inc.). (2010年6月25日). http://www.secondtimes.net/news/world/20100625_lindenlab.html 2010年7月8日閲覧。 

外部リンク[編集]

  • Linden Lab - オフィシャルウェブサイト (英語)