メレナ

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メレナ: melena)とは、上部消化管や小腸上行結腸からの出血消化され便として排出される状態。血便の一種で、黒色となった便のこと。タール便(タールべん)、黒色便(こくしょくべん)とも呼ばれる。血様下痢とは異なる。通常は黒色タール状であり、上部消化器の大量の出血を示唆する。

診断[編集]

血液に含まれるヘモグロビンは消化液にさらされて、赤から黒へと色調が変わる。肛門に近い箇所からの出血は、赤みを帯びた血便としてみられ、黒色便とは区別される。

ヒトでの医療: 肉や魚、血液、鉄分を多く含む食品・薬物を摂取すると便が黒くなる。この場合、鉄を検出するグアヤック法便潜血検査では偽陽性がみられる。現在では便潜血検査では、ヒト・ヘモグロビンに対するモノクローナル抗体を用いた検査が主となっている。

原因[編集]

メレナの原因として鼻出血、上部消化管腫瘍胃潰瘍ポリープなどが存在する。また、大腸癌であっても上行結腸などからの出血では黒色便となることもある。

機序[編集]

ヘモグロビン酸素と結合していると赤色だが、酸素と遊離すると暗赤色となる。またヘモグロビン中の鉄は酸化を受け黒色を呈するため、このような黒色便となる。

鉄の存在で黒色便となるため、鉄欠乏性貧血で鉄剤を服用していると、同様な黒い色の便を呈する。

鑑別診断[編集]

など

参考文献[編集]

  • 日本獣医内科学アカデミー編 『獣医内科学(小動物編)』 文永堂出版 2005年 ISBN 4830032006

関連項目[編集]

外部リンク[編集]