ムサンダム特別行政区

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ムサンダム特別行政区
محافظة مسندم
ムサンダム特別行政区
オマーンの旗 オマーン
主都 ハサブ  (Khasab
面積 1,800 km²
人口 28,378人(2003年)[1]

ムサンダム特別行政区アラビア語: محافظة مسندم‎ 、英語: Musandam Governorate)は、オマーンを構成する4つの特別行政区(ムハーファザ)の一つ。ホルムズ海峡に面したオマーンの飛び地である。行政区の中心は北部のハサブで、首都マスカットからは480km離れている。

飛び地領土の本体全体を指して「ムサンダム半島」とも呼ぶ。

地理[編集]

周辺の首長国

ムサンダム半島が海に突き出し、対岸のイランとの間にホルムズ海峡を形成している。東はオマーン湾、西はペルシャ湾である。

地形は峻険で、1800mを超える山々がそびえる。ムサンダム半島では「フィヨルド」とも称される複雑な海岸線を生み出しており、その先端は Ras Musandam(ムサンダム岬)として知られる。

自然地理的のみならず政治地理的にも複雑である。この行政区はアラブ首長国連邦によってオマーン本土と隔てられており、飛び地となっている。アラブ首長国連邦構成国の中では、西南にラアス・アル=ハイマ、東南にフジャイラと接するほか、シャールジャとも複雑な接し方をしている。

オマーンの飛び地であるムサンダム行政区は、アラブ首長国連邦(シャールジャの飛び地)の中にマドハー県を飛び地として抱えている。このマダ県の中にはさらにシャールジャの飛び地であるナフワ (Nahwaが含まれている。また、ディバー・アル=バヤの町は、ディバー・アル=フジャイラ (Dibba Al-Fujairah(フジャイラ領)、ディバー・アル=ヒスン (Dibba Al-Hisn(シャールジャ領)とともに一つのディバ (Dibbaという都市を構成している。

行政区画[編集]

4つの県(wilayat)からなる。2003年の統計によれば、20,380人がオマーン人(Omanis)であり、7,883人がオマーン国籍を持たない(expatriates)。

村の数 人口
ハサブ (Khasab 136 17,680
ブハー (Bukha 86 2,839
ディバー・アル=バヤ (Dibba Al-Baya 114 5,498
マドハー 10 2,246
346 28,263

上記統計:2003年[1]

交通[編集]

地理的にもアラブ首長国連邦との結びつきが強く、ドバイからは自動車で3時間程度である。

空港[編集]

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ハサブやディバの港はムサンダム半島観光の拠点となっている。

2006年、ハサブとマスカットの間に高速フェリーが就航した。国家経済省が所有する国有フェリー会社が運航する「ホルムズ」「shinas」の2隻で、52~56ノット(時速96~104km)の速さで、ハサブとマスカットを5時間少々で結ぶ。[2]

産業・経済[編集]

経済的にもアラブ首長国連邦との結びつきが強い。ムサンダムでは、農業・漁業・牧畜・手工業・漁船造船などの伝統的な産業が行われている。

この地域は、自然環境によって観光地としても知られている。珊瑚礁もあるムサンダム半島の「フィヨルド」では、スキューバダイビングのポイントがいくつも確立されている。

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  1. ^ a b Musandam Governorate、オマーン情報省 (英語)
  2. ^ "Muscat to Musandam by sea", the Week, July 30, 2008, by Benoy George Thomas. (英語)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]