マーズ・ポーラー・ランダー

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マーズ・ポーラー・ランダー (Mars Polar Lander: MPL) は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) ジェット推進研究所 (JPL) により、マーズ・クライメイト・オービターと共にマーズ・サーベイヤー'98で開発された2つの火星探査機のひとつである。旧称は“マーズ・サーベイヤー'98ランダー”だった。

マーズ・ポーラー・ランダーは、火星の軌道上から投下されて地面に突き刺さるディープ・スペース2号と呼ばれる探査機も搭載していた。これらの2つの探査機は、火星気象気候と、大気中の二酸化炭素の量を観測することにより、火星の揮発性物質 (en:volatile) の蓄積、振舞い、大気内での役割を調べ、長期的で間欠的な気候の変化の痕跡について調査するはずだった。しかし、火星の大気へと突入する前に交信不能となり、失われた。

計画の推移 [編集]

探査機の喪失 [編集]

マーズ・ポーラー・ランダーからの最後の信号は、大気圏突入の直前の、1999年12月3日に送られた。これ以降、探査機からの信号は完全に途絶えた。なぜ交信が途絶えたかについては不明なままである。

のちの調査によると、失敗の原因は探査機のソフトウェア上のエラーである可能性が高い。火星地表への降下中に展開された着陸機の足によって生じた振動を、探査機ソフトウェアが地表着地の際の衝撃と勘違いして、着地と同時に切るはずだった降下エンジンを、地表から40mの上空で切ってしまったためではないかと考えられている。もうひとつの可能性は、パルスロケット・スラスター触媒層の事前の加熱が十分でなかったためではないかということである。スラスターに使われているヒドラジン系燃料は、触媒層において高温のガスに分解され、ロケット・ノズルから噴射されることにより推力を得る。しかし、触媒層が十分に加熱されていないと、スラスターが機能せず不安定になることが事後検証により発見された。

1999年の終わりから2000年の初めにかけて、マーズ・グローバル・サーベイヤーによる火星地表の画像からマーズ・ポーラー・ランダーの残骸を確認しようとする試みが行われた。この試みは失敗に終わったが、その後、2005年に撮られた写真を再び調べたところ、ランダーの残骸と思われる物が発見された。しかし、2005年以後に撮られた高解像度の写真により、これは探査機ではないということがわかった。アメリカ航空宇宙局 (NASA) は、2006年に火星の軌道に入ったマーズ・リコネッサンス・オービターの、さらに高解像度のカメラによって探査機の残骸が発見できるのではないかと期待している。

2007年に打ち上げられたフェニックスには、マーズ・ポーラー・ランダーと同じ機器が搭載されており、2008年に火星着陸に成功した。

外部リンク [編集]