マギステル・ミリトゥム
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マギステル・ミリトゥム(Magister Militum) とは、後期の帝政ローマでの官職のひとつで、コンスタンティヌス1世の治世に創設された高位の軍事司令官を指す。古代ローマにおいては、共和政・帝政時代を通じて、長らく最高権力者と前線に立つ軍事司令官が同一人物であるという体制で運営されていたが、これにより最高権力者と前線の軍事司令官が分離されることになった。
本来は歩兵部隊を率いる「マギステル・ペディトゥム (Magister Peditum)」、より重要な騎兵部隊を率いる「マギステル・エクィトゥム (Magister Equitum)」に分かれていた。そして、この公職はコンスタンティヌスの後の皇帝たちにも受け継がれ、そしてこのマギステルは帝国後期のテトラルキアから新たに区画整理された行政区、すなわちガリア行政区・イタリア行政区・イリリクム行政区・オリエンス行政区の4つに配備されるようになった。この公職に就く者はコミタテンセスと呼ばれる遊撃行動を取る野戦軍を指揮できる権限にあった。
そして帝国西方においては「マギステル・ウトリウスクァエ・ミリタエ (Magister utriusquae militae)」と呼ばれる、歩兵騎兵双方の指揮権を与えられた司令官職が作られた。この単語自体は上位の軍団指揮官という意味しかなさなかったが、実際にはマギステル・ミリトゥムの官職に就任する者はスティリコ、リキメルなどのように主に帝位の陰の権力として登場した。
関連項目 [編集]
- ドミナートゥス(専制君主制)