ホスファチジルイノシトール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ホスファチジルイノシトール
特性
化学式 C47H83O13P
モル質量 886.56 g/mol, neutral with fatty acid composition - 18:0, 20:4
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ホスファチジルイノシトール(Phosphatidylinositol、PtdIns)は、真核生物細胞膜細胞質側に存在する、リン脂質の一つである。PIは両親媒性分子である。

組成[編集]

ホスファチジルイノシトールはグリセロール脂肪酸からなるリン脂質の一つであり、アルコール部分がイノシトールになっている。加水分解されると、1分子のグリセロール、2分子の脂肪酸、1分子のイノシトールと、1から3分子のリン酸が生成する。全てのリン脂質の中で最も酸性度の高いものと考えられている。

リン酸化[編集]

イノシトール環の3,4,5位の水酸基が7つの異なった組み合わせでリン酸化されることができ、多くの種類のキナーゼの基質になりうるため、PtdInsはシグナル伝達に関わっている。

2位と6位の水酸基は、立体障害のためにリン酸化されないと考えられている。

リン酸化された7種の全ての異性体が動物から見つかっているが、植物からはホスファチジルイノシトール 3,4,5-三リン酸だけ見つかっていない[1]

出典[編集]

  1. ^ Muller-Roeber B, Pical C (2002). Inositol Phospholipid Metabolism in Arabidopsis. Characterized and Putative Isoforms of Inositol Phospholipid Kinase and Phosphoinositide-Specific Phospholipase C. 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]