バーフグ

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バーフグ

بافق
市(シャフル)
バーフグの位置(イラン内)
バーフグ
バーフグ
北緯31度36分46秒 東経55度24分38秒 / 北緯31.61278度 東経55.41056度 / 31.61278; 55.41056
Iran
ヤズド州
バーフグ郡
人口
(2012)
 • 合計 34,549人
等時帯 UTC+3:30 (IRST)
 • 夏時間 UTC+4:30 (IRDT)


バーフグペルシア語: بافق‎、Bāfq)[1]とは、イラン都市で、ヤズド州バーフグ郡の郡中心市に定められている。2012年の調査では人口34,549人[2]

バーフグはダラーンジール砂漠の南端に位置し、気候は乾燥している[3]ヤズドケルマーンを結ぶ街道はバーフグを通り、ヤズドからケルマーン、バンダレ・アッバースマシュハドを行き交う鉄道はこの町で交差する。

歴史[編集]

初期イスラーム時代のバフシュについては不明確であり、イラン史上の大事件とも無縁だった[4]。中世イスラーム世界の地理学者の著書では類似した名称の"Bāft"あるいは"Bāfd"という名の都市に言及されてはいるものの、この都市はケルマーン地方の都市と推定されている[4]。バーフグに関する記述は、セルジューク朝の時代に入って確認される[4]

産業[編集]

バーフグはカナートと泉から水を供給し、これを利用している。主要産業は農業と織物であり[4]、地下水を利用したティラピアの養殖が試みられている[5]

また、町の近郊にはいくつかの鉱床が存在し、鉱山では亜鉛鉄鉱石が産出されている[6]

建築物・観光地[編集]

脚注[編集]

  1. ^ バーフグはGEOnet Names Serverこのリンクで見つけることができる。特別な検索ボックスを開け、「Unique Feature Id」で「-3054457」を入力し、「Search Database」をクリックする。
  2. ^ Bāfq”. World Gazetteer. 2013年1月時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月31日閲覧。
  3. ^ 鈴木 2012, p. 765.
  4. ^ a b c d BĀFQ”. Encyclopaedia Iranica. 2019年1月閲覧。
  5. ^ An investigation on feasibility of introduction of tilapia to aquaculture industry of inland brackish waters at desert areas of Iran”. 2019年1月閲覧。
  6. ^ 資源開発環境調査 イラン・イスラム共和国 Jomhoori e Islami e Iran (Islamic Republic of Iran) 、pp.42,47
  7. ^ イランを旅するコーナー(2);中部ヤズド州バーフグのイマームザーデ・アブドッラー聖廟”. ParsToday (2018年12月). 2019年1月閲覧。
  8. ^ イランを旅するコーナー(1);中部ヤズド州バーフグ アーブシャール公園 (動画)”. ParsToday (2018年12月). 2019年1月閲覧。

参考文献[編集]

  • 鈴木均「バーフク」『世界地名大事典』第3巻、朝倉書店、2012年、765頁。 
  • BĀFQ”. Encyclopaedia Iranica. 2019年1月閲覧。

関連項目[編集]

  • ウィキメディア・コモンズには、バーフグに関するカテゴリがあります。