ハイチソレノドン

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ハイチソレノドン
ハイチソレノドン
ハイチソレノドン Solenodon paradoxus
保全状況評価
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 EN.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
上目 : ローラシア獣上目 Laurasiatheria
: トガリネズミ目 Soricomorpha
: ソレノドン科 Solenodontidae
: ソレノドン属 Solenodon
: ハイチソレノドン S. paradoxus
学名
Solenodon paradoxus
Brandt, 1833
和名
ハイチソレノドン
英名
Haitian solenodon
Hispaniola solenodon

ハイチソレノドンSolenodon paradoxus)は、動物界脊索動物門哺乳綱トガリネズミ目(旧.真無盲腸目ソレノドン科ソレノドン属に分類される哺乳類。ソレノドン属の模式種

分布[編集]

ドミニカ共和国ハイチイスパニョーラ島固有種

形態[編集]

体長28-33cm。尾長22-25cm。体重0.7-1kg。ソレノドン科のみならずモグラ目最大種。背面は灰褐色、腹面は黄色味を帯びた体毛で覆われる。尾には体毛がなく灰色で、基部と先端が白い。

鼻は軟骨質で突出する。鼻は頭骨と特殊な関節(球窩関節)により結合し可動性があり、狭い隙間に入れて獲物を探したり獲物を押さえつけて捕食することに役立つ。哺乳類としては珍しく唾液には毒が含まれており、獲物を動けなくして食べやすくするのに役立つと考えられている。毒性の唾液は下顎第2門歯の基部にある腺から分泌される。

生態[編集]

熱帯雨林に生息する。主に地表棲だが、木に登ることもできる。夜行性で、昼間は岩の隙間や樹洞などで休む。

食性は動物食で、昆虫類や動物の死骸などを食べる。獲物を探知すると高速で詰め寄り、前肢で押さえつけて捕食する。狭い場所にいる獲物は鼻を指しこんで獲物を探し、前肢の鋭く長い鉤爪で狭い隙間や地中の獲物を引き出し捕食する。

繁殖形態は胎生。1回に1-2頭の幼獣を産む。幼獣は生後2か月ほどは母親の乳首に噛みつき引きずられながら移動する。

人間との関係[編集]

人間が持ちこんだノイヌやノネコなどによる食害、クマネズミなどとの競合により生息数は激減している。ドミニカ共和国では生息地を保護区としている。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、18頁。
  • 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科6 有袋類ほか』、平凡社1986年、16-17、157頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』、講談社2001年、47、142頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 動物』、小学館2002年、149頁。

外部リンク[編集]