ナイリクタイパン

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ナイリクタイパン
Oxyuranus microlepidotus
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: コブラ科 Elapidae
: タイパン属 Oxyuranus
: ナイリクタイパン O. microlepidotus
学名
Oxyuranus microlepidotus
(F. McCoy, 1879)
和名
ナイリクタイパン
英名
Inland taipan

ナイリクタイパン学名: Oxyuranus microlepidotus)はコブラ科タイパン属ヘビ[1]

分布[編集]

オーストラリア大陸[1]

形態[編集]

全長、340 cmにもなるヘビ[1]

強力な神経毒を獲物に流し込み襲う、注入する毒の量は最高で110 mg[1]

生態[編集]

森林農耕地に生息し、小型の哺乳類を食べる[1]

陸上に住むヘビの中では世界で最も強力な毒を持つと言われている。その毒の強さはキングコブラの約50倍、ニホンマムシの約800倍にも達し、一度に成人男性100人を殺せるとも言われるが、このヘビは生息数が少なく、人家の近くに現れることはまずない上に、性質もおとなしく攻撃性が低いため、人間が咬まれる事故はほとんど起きていない。また、現在では血清注射も完成されているため、このヘビによる人間の死亡例はないとされている。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 今泉忠明監修『危険生物大図鑑』、株式会社カンゼン、2014年、61頁