ディフェンス (小説)

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『ディフェンス』
Защита Лужина
初版本の表紙
初版本の表紙
著者 ウラジーミル・ナボコフ
発行日 1930年
発行元 ソヴレメンヌイエ・ザピスキ(パリ)
スロヴォ(ベルリン)
言語 ロシア語
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ディフェンス』(: Защита Лужина)は、ロシア人亡命作家ウラジーミル・ナボコフチェスをモチーフにした小説。原題『ザシチタ・ルージナ』(Защита Лужина)は、「ルージン・ディフェンス」(Luzhin Defence)を意味し、作品の主人公ルージンが考案したチェスの定跡(対抗策)を表す。他人と関わることを苦手とするルージンが、チェスの魅力に取りつかれ、その才能を開花させるが、やがてチェスによって、精神を病み、破滅していく姿が描かれる。ナボコフ自身はこの作品について、“私がロシア語で書いた全作品のうちで、『ディフェンス』は最も「温かさ」に満ちた作品である”と述べている[1]

出版[編集]

作品は、ナボコフの筆名V. シーリンで1929年から1930年にかけて、ロシア人の季刊誌『ソヴレメンヌイエ・ザピスキ英語版』に連載された[2]。その後間もなく、1930年に亡命者(エミグレ)の出版社スロヴォから単行本としてベルリンで出版された。30年以上経ってから、マイケル・スキャメル英語版による英訳版が1964年に出版されている。日本語訳としては、若島正による翻訳で1999年に河出書房新社から出版されている。2000年には、マルレーン・ゴリス監督によって、『ルージン・ディフェンス』(邦題:愛のエチュード)として映画化された。

日本語訳[編集]

ウラジーミル・ナボコフ 『ディフェンス』 若島正訳、河出書房新社1999年ISBN 4309203280

脚注[編集]

  1. ^ V. ナボコフ『ディフェンス』(日本語訳版 1999年)、まえがき
  2. ^ V. ナボコフ『ディフェンス』(日本語訳版 1999年)のまえがき及び訳者解説に出版の経緯が述べられている。