テ・デウム

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テ・デウム(Te Deum)は、キリスト教カトリック教会ルーテル教会[1]正教会[2]聖歌の1つ。テクストの冒頭の一文“Te Deum laudamus”(われら神であるあなたを讃えん)からこの名称で呼ばれる。

概要[編集]

曲種としてはイムヌス(賛歌)に分類される。

アンブロジウスにより愛弟子の1人へ洗礼を授ける際に即興で作られたとされ、アンブロジウス聖歌からグレゴリオ聖歌に採り入れられた。

聖務日課の「朝課」(真夜中の祈り)の最後に歌われることが多い。

作品[編集]

演奏会で歌われる作品としては、シャルパンティエベルリオーズブルックナーによるものが著名。

この他、ブライアン交響曲 第1番「ゴシック」ミヨー交響曲 第3番「テ・デウム」のように交響曲のテキストとして用いる例もある。

またプッチーニのオペラ「トスカ」では、第1幕のフィナーレは教会内のテ・デウム(と独唱)である。

脚注[編集]

  1. ^ "Te Deum"”. dictionary.reference.com/. 2014年3月22日閲覧。
  2. ^ 『ロシア皇帝歴代誌』(創元社)111頁に正教会での「朝課」とテ・デウムのことが触れられている。

関連項目[編集]