コイドッグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

コイドッグ(英:Coydog)とは、アメリカ合衆国原産の野生の犬種である。コヨーテイエイヌの自然交雑したものがもととなり、犬種として発展したカニド・ハイブリッド犬種である。ここでは確立した犬種としてのコイドッグと、雑交によって生まれたコイ-ドッグを併せて解説する。

なお、両種は共に二重純血犬種ではない。コイドッグは既に固定された犬種であって、コイ-ドッグは雑交犬であるからである。

歴史など[編集]

1930年代に初めて目撃され、1960年代に仔犬が発見されて一つの犬種である事が判明した。はじめのうちはコイウルフ(アメリカアカオオカミ)の仔犬であると思われていたが、綿密な調査によってこれはコヨーテとイエイヌが自然下で交雑し、その子孫が独自に進化して固定されて出来た品種であると判明した。

専門的には上述の通りにコヨーテとイエイヌが自然交雑し、それがもととなって犬種として成り立ったものをコイドッグ(英:Coydog)、自然下若しくは人為的にコヨーテとイエイヌが交雑して生まれた子(F1~F3、それによって生まれた子からその孫の代まで)をコイ-ドッグ(英:Coy-dog)と呼んでいる。近年は野生下でのコイドッグはそれほど居らず、ペットとして飼われているものも多く純血のコイドッグは愛好家によって保護されている。自然下及び人為的なコイ-ドッグは年々増加していて、特に野生化でのコイ-ドッグはコヨーテの純血を汚す原因にも繋がるとして危険視されていて、コヨーテの住む地域では野犬狩りが頻繁に行われている。

コイドッグはケネルクラブに公認された犬種ではないが、野性的な魅力があり、ウルフドッグよりも扱いやすい事から多くの愛好家を得ている。身体能力も高い事からドッグスポーツに使われることもある。

特徴[編集]

のような目つきと、コヨーテとイエイヌの中間の姿を持っている。厚めのショートコートで毛色はウルフカラーやブラウングラデーションなど。立ち耳・垂れ尾で中~大型犬サイズである。性格は忠実で慎重。なお、コイ-ドッグ(F1~F3)は雑交種のため見た目や性質はばらつきがある。なお、コイドッグとコイ-ドッグはどちらも身体能力が高く、ドッグスポーツに最適であるといわれる。

参考[編集]

『デズモンド・モリスの犬種事典』(誠文堂新光社)デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年

関連項目[編集]