イノブタ

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イギリスハートフォードシャーの博物館に展示されているイノブタ

イノブタ(猪豚)はイノシシ(学名:Sus scrofa)とブタ(学名:Sus scrofa domestica)の雑種

概要[編集]

イノブタはウシ目イノシシ科イノシシ属に属する。

体毛褐色剛毛で、オスを持っている。見た目はブタよりもイノシシに近い。日本ではブタにイノシシを交配して作出し、食肉用の家畜としてイノブタを飼育することが多い。イノシシ肉の代用として供されることもある。1970年、和歌山県畜産試験場のイノブタは、イノシシを父に、ブタを母にして初めて誕生している。

野生化したブタが多く生息する地域では、野生のイノシシとブタが交雑して野生のイノブタが生まれるケースもある。 東北地方太平洋沖地震東日本大震災)後、福島第一原子力発電所事故の影響による避難区域では、家畜となっていたブタと野生や家畜だったイノシシとが交配して生まれたイノブタが急増しており、農地や家屋を荒廃させる恐れが心配されている[1]2014年1月には、福島第一原発周辺でイノブタの繁殖がさらに進んでおり、将来の帰宅の障害にもなっているという。イノシシの持つ旺盛な食欲とブタの持つ人を恐れない性格、そして旺盛な繁殖力で、被害の大きい富岡町でも数百頭のイノブタが生息していると言われ、正確な頭数は行政も把握しきれていないという[2]

脚注[編集]

  1. ^ 福島県がイノブタ実態調査へ 「復興」蹴散らす恐れ”. 河北新報 (2013年1月8日). 2013年1月16日閲覧。
  2. ^ 2014年 1月10日(金)  避難区域で拡大するイノブタ被害”. 日本放送協会 (2013年1月10日). 2014年1月10日閲覧。

関連項目[編集]