ブルーノ・クロッパー

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ブルーノ・クロッパー(Bruno Klopfer, 1900年10月1日 - 1971年10月23日)は、アメリカ合衆国心理学者。米国における性格検査の発展の中心的人物である。

クロッパーは主にロールシャッハ・テストを始めとするパーソナリティテストや投影法の発展、スコアリング、そしてその普及に寄与した。

河合隼雄が自著にて親交があったことを記載。

経歴[編集]

ドイツバイエルンで生まれる。1923年にドイツのミュンヘン大学にて博士号を取得する。ユダヤ系であったクロッパーはドイツに台頭したナチスの迫害を逃れ、1933年にドイツを後にする。

亡命先には米国を選んでいたが、米国へ向かう途中の1年間をスイスで過ごし、カール・グスタフ・ユングチューリッヒにて研究を行う。その際、クロッパーは初めてロールシャッハ・テストに出会う。

米国ではコロンビア大学に職を得、そこで文化人類学者のフランツ・ボアズと共に研究を行う。『Journal of Personality Assessment』誌の前身となる、米国のロールシャッハ専門誌を1936年に立ち上げ、同誌の編集者として働く。

1939年から1947年までロールシャッハ研究所 (Rorschach Institute) の所長、1947年から1971年まで米国の投影法学会 (Society of Projective Techniques) の会長を務める。

1947年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授に任命され、1963年に定年退職した。