ククルビタシン

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炭素番号を付したククルビタ-5-エンの構造式

ククルビタシン(cucurbitacin)はウリ科植物に特有のステロイドの一種であり、トリテルペンに属する。キュウリメロンスイカなどのへたに近い部分に含まれる。

概要[編集]

ゴーヤに多く含まれ、モモルデシン(momordicin)とともに強烈な苦味の元になっている。また、ヨーロッパに生息するキノコの一種Leucopaxillus gentianeusキシメジ科オオイチョウタケ属)の苦味成分としても知られる(成分はククルビタシンB)。

キュウリメロンスイカでは、通常は含量が少ないため苦味までは感じない[1]

ヘチマユウガオなどの一部の株において稀にククルビタシンを多く産生するものが混じって流通することが知られており[1]、自家栽培したものなどを苦味を我慢して食べたことによる食中毒事例(おう吐や下痢等)もある[1]ヒョウタンによる食中毒事例もある[1][2]。2014年7月には岡山県の飲食店でズッキーニによる食中毒事例が発生した[3]。異常に苦いものは食べるのをやめるのが無難である。

種類[編集]

置換基二重結合の位置により多くの種類がある。また、実際にはこれらの誘導体も植物に含まれている。

ククルビタシンA[編集]

ククルビタシンA

ウリ科キュウリ属の植物の一部などに含まれる。

ククルビタシンB[編集]

ククルビタシンB

ウリ科ヘムスレイア属の植物の一部などに含まれる。キシメジ科オオイチョウタケ属のキノコにも含まれるものがある。 CAS登録番号は[6199-67-3]である。

ククルビタシンC[編集]

ウリ科キュウリ属キュウリなどに含まれる。ククルビタシンCは特に苦いが抗癌作用があることが知られている。

ククルビタシンD[編集]

ククルビタシンD

ウリ科カラスウリ属キカラスウリなどに含まれる。

ククルビタシンE[編集]

ウリ科ウィルブランディア属の植物の一部などに含まれる。

ククルビタシンF[編集]

ホルトノキ科ホルトノキ属の植物の一部などに含まれる。

ククルビタシンG[編集]

ウリ科ウィルブランディア属の植物の一部などに含まれる。

ククルビタシンH[編集]

ウリ科ウィルブランディア属の植物の一部などに含まれる。

ククルビタシンI[編集]

ククルビタシンI

ククルビタシンJ[編集]

アブラナ科マガリバナ属(イベリス属)の植物の一部などに含まれる。

ククルビタシンK[編集]

ククルビタシンJの立体異性体

ククルビタシンL[編集]

ウリ科カボチャ属ペポカボチャなどに含まれる。

ククルビタシンO[編集]

ウリ科ブランデゲア属の植物の一部などに含まれる。

ククルビタシンP[編集]

ウリ科ブランデゲア属の植物の一部などに含まれる。

ククルビタシンQ[編集]

ククルビタシンQ

ウリ科ブランデゲア属の植物の一部などに含まれる。

ククルビタシンR[編集]

ククルビタシンDの誘導体、23,24-ジヒドロククルビタシンD。

ククルビタシンS[編集]

ウリ科ブリオニア属の植物の一部などに含まれる。

ククルビタシンT[編集]

ウリ科スイカ属コロシントウリなどに含まれる。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d ゴーヤーより苦いヘチマやユウガオにご注意!”. 沖縄県衛生環境研究所. 2013年5月16日閲覧。
  2. ^ “授業でひょうたん食べ児童17人がおう吐・腹痛”. NHK. (2013年7月4日). オリジナル2013年7月4日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/liveweb/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130704/k10015804921000.html 2013年7月4日閲覧。 
  3. ^ “ズッキーニ食中毒に注意”. 読売新聞. (2014年9月11日). オリジナル2014年9月17日時点によるアーカイブ。. http://wayback.archive.org/web/20140917044318/http://www.yomiuri.co.jp/local/okayama/news/20140910-OYTNT50289.html 2014年9月17日閲覧。 

外部リンク[編集]

関連項目[編集]